生徒会室で甘い、秘密の時間
「失礼します」


扉を開けるとそこには赤いカーペットの敷かれた床にアンティークな机。が一台。


本棚やソファーなんかもあって貴族のお部屋みたい。


その部屋の横には扉があってそこからはコーヒーの香りがする。


そして私の真っ正面には、けた違いの豪華な机に背中がもたれることのできるくるくる回る椅子。


そこには一人の男子が座っていた。


「こ、こんにちは」


挨拶をするとその男子は近付いてくる。


しかも挨拶は返してくれなかった。


もしや聞こえなかった?


「こんにちは!!」


さっきより大きな声で挨拶。
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