生徒会室で甘い、秘密の時間
「ご注文は⎯⎯⎯⎯⎯ ってなんだよ、クソ凉音!」


聞き馴染みのある声の主はすずのお姉ちゃん。


すずにはこういう態度だけど本当は優しくて頼りになる羨ましいすずのお姉ちゃん。


「姉さん、私は客だけど?しかも常連」


すずがはそう言いながらメニューに目を向ける。


「生意気な....ってあっ!ちはるちゃん!」


「こんにちはー」


「来てくれてありがとー。うちの店のパンケーキすっごく美味しいよ」


すずのお姉ちゃんはすずへの対応と違って私にはにこやかに接してくれる。


「決まった、姉さん。ホットコーヒーとココア、パンケーキ二つ!
パンケーキは私の分はラズベリー抜いて」


「はいはいはい。ラズベリー食べられないなんてお子ちゃまめ」


すずがまとめて注文してくれてすずのお姉ちゃんはカフェの奥へと入っていく。
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