生徒会室で甘い、秘密の時間
「付き合うの?胡本くんと」


「わかんない....」


「そうだよね、何回もしつこく聞いてごめん」


すずが少し目線を下げて謝る。


すずは優しい。でも悪いのは⎯⎯⎯⎯⎯ 。


「謝らないで。私が全部わからないのが悪いから」


私だ。


あの日、千隼に告白されてからいつだって思考は堂々巡り。


「じゃあさ、胡本くんのことどう思ってる?好き?」


すずが伺うように私を見る。


これはなんとなくわかる。


「好き....じゃなくて、いつも身近に感じる存在、かな。
付き合うとかじゃなくて人として好きみたいな。

なんか変な表現だけど」


うまく言えないけど、一言で表すと千隼とは現状維持したい。
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