生徒会室で甘い、秘密の時間
「そう、なんだ。わかった。
それなら自分の意志だけで言うと、付き合いたい?たくない?」


自分の意志だけで⎯⎯⎯⎯⎯ 。


どうなんだろう。


すずの質問は鋭い....のかもしれない。


途中でフルーツたっぷりのパンケーキが運ばれてきて、ナイフを入れる。


「これからの関係も考えないで言っていい?」


「うん、」


もうすずの瞳はパンケーキじゃなくて私を捉えていて。


もう全て話そう。


きっと楽になる。


「正直、付き合えないと思う。幼なじみの関係が長かったから。
告白されたとき、千隼じゃなくて違う人の顔が思い浮かんだんだよね」
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