生徒会室で甘い、秘密の時間
《3》
多忙の生徒会室
「“美味しそーなリンゴだ、わ....ぁ。” うわ....何このセリフ」
「“赤くて甘ーいリンゴだよ。お嬢さん、食べてみるかい?”」
「“まあ!嬉しい....です、わ....。”」
「カット。白雪姫、もっとどうにかならない?」
放課後の教室に、文化祭でやる劇の監督になった伊藤さんの声が響く。
「だって....こんな可愛らしいセリフ言えないよ」
白雪姫役のすずがため息を吐く。
「しょうがないでしょ。こっちだって凉音より真璃が白雪姫やった方がいいに決まってるもん。
くじ引きだからしょうがないって割り切ってよね」
鋭い視線で伊藤さんがすずに言う。
「“赤くて甘ーいリンゴだよ。お嬢さん、食べてみるかい?”」
「“まあ!嬉しい....です、わ....。”」
「カット。白雪姫、もっとどうにかならない?」
放課後の教室に、文化祭でやる劇の監督になった伊藤さんの声が響く。
「だって....こんな可愛らしいセリフ言えないよ」
白雪姫役のすずがため息を吐く。
「しょうがないでしょ。こっちだって凉音より真璃が白雪姫やった方がいいに決まってるもん。
くじ引きだからしょうがないって割り切ってよね」
鋭い視線で伊藤さんがすずに言う。