生徒会室で甘い、秘密の時間
「あの、会長先輩って彼女さん⎯⎯⎯⎯⎯ 」


“いるんですか?”そう聞こうとしたら。


「おーい、瑞季」


陽翔先輩の登場によって私の言葉は遮られた。


「なんだよ」


気だるそうな返事をする会長先輩。


逆に陽翔先輩はにこっと笑って座る。


「説明会の準備も順調ー」


そっか。


説明会の準備も、文化祭の準備も生徒会がやるなんて大変....。


「当たり前。それをやるのが俺ら生徒会だ」


常にパーフェクトな会長先輩の答え。


「まあね。諒も莉穂ちゃんも張り切ってるよ」


神山くんも莉穂先輩も、か....。


そんなに大変なら尚更私は足手まといになっちゃう。


「神山と風間にも仕事結構押し付けたからな。無理せずにって言っといて」


「おっけー!」
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