生徒会室で甘い、秘密の時間
「会長には何もされてないか」


「うん。そりゃあそうだよ。
勉強教わってるだけだもん」


それは至って真実。


「気をつけて。ほんとらしい、会長が人刺そうとしたっての」


この話....いや。


そんなわけないよ。


「ごめんね、千隼。勘違いだと思うんだ。だからその話は....」


「でも、みんな言ってる。
ちはるに何かあってからじゃ....!」


「大丈夫だよ。そんな人じゃないから」


絶対そう。会長先輩はいい人。


いきなり千隼は私の肩を揺さぶった。


「ちはる!お願いだから目を覚ませよ!!
ニュースにもなってた!俺、いろんな人に聞いて回った。

アイツは殺人未遂犯なんだよ!」
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