生徒会室で甘い、秘密の時間
「ごめんな、瑞季。
今は協力して文化祭と説明会をすることが大切だった」


陽翔先輩が会長先輩の前に立つ。


「僕も、すみませんでした」


神山くんも同様に。


「俺は、この学校を繁栄させることを考えてた。
でもいつもそれには生徒会メンバーが手伝ってくれてたよな。

悪かった。ごめんなさい」


きっちり頭を下げて。


会長先輩....そんな風に考えていたなんて。


みんな目を見開いてる。


「ありがとな、瑞季」


沈黙の中、陽翔先輩が口を開く。


「さ、みんな。作業やっちゃいましょ!

みんなでやればすぐ終わるわよ」


莉穂先輩の言葉を合図に私は微笑んだ。
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