生徒会室で甘い、秘密の時間
「そうじゃなくて生徒会長、人を刺そうとしたことがあったらしい」


「え?」


生徒会長って会長先輩のこと、だよね。


急に物騒な話すぎじゃない?


さすがの千隼でもわかっているみたいで声を潜める。


「俺のダチの兄貴が生徒会長より一個上の学年で一時期そういうウワサがたってたらしい」


ウワサ....。


ウワサってほんとなのか、嘘なのかわからない。


「人を刺そうとした、ってその人は....?」


「あー、未遂で終わったらしいけど」


「そう、」


「ちはる。気を付けろよ。
何かあったら遅いんだから警戒しとけ」


確かにそうだ。


千隼の言う通り、警戒はしておかないといけない。


少しの恐怖が千隼の話を聞いて大きな恐怖に変わってしまったけれど。
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