生徒会室で甘い、秘密の時間
私はこれから生徒会室に行かなければいけない。


「じゃあね、千隼」


「おう。気を付けて」


手を降って別れ、生徒会室へ行くために階段をのぼる。


「宇佐美さん?」


階段の途中で神山くんが現れた。


「ああ、神山くん」


「これから生徒会室に行きますけど宇佐美さんも?」


「うん」


さっきの千隼が言っていた会長先輩の話が頭に浮かんできてどろどろと不安が押し寄せてくる。


神山くんはなにか知ってたりするのかな....?


「あのさっ。神山くん」


だめ。


ウワサなんてほんとかわからないようなことじゃない。


会長先輩は怖いけどウワサはウワサ。


鵜呑みにして人に広めるのはいけない。
< 33 / 289 >

この作品をシェア

pagetop