私のおさげをほどかないで!
「そんなにあのハンバーガー、食べたかったんですね」
わー、それは奪ってしまうようになってしまって、申し訳なかったな。
そう思って、「ごめんなさい」って付け加えたら、「分かってねぇな、凜子」って一変してムスッとした顔をするの。
「え? どういう……意味ですか?」
何でそこでそんな反応?って思った私は、奏芽さんにつられるように唇をとがらせていた。
怒る意味が分かんないっ!
私の言動に、ハンドルから身を起こした奏芽さんが、じっとこちらを見つめてきて……「凜子と同じの食って、色々共有したかったから、だよ。――言われなくても分かれよな」ってばつが悪そうな……でもすごく幸せそうな声音で言うの。
途端、心臓がうるさいくらいに飛び跳ね始めて、私はびっくりして胸を押さえた。
何なの、これ……。
思わず、さっき奏芽さんが正門付近で私を抱きしめてつぶやいたのと殆ど同じ言葉を心の中でつぶやいて……ああ、彼もきっとこう言う気持ちだったんだ、って思い至った。
私、訳が分からないくらいどうしようもなく、奏芽さんが「好き」なんだ――。
わー、それは奪ってしまうようになってしまって、申し訳なかったな。
そう思って、「ごめんなさい」って付け加えたら、「分かってねぇな、凜子」って一変してムスッとした顔をするの。
「え? どういう……意味ですか?」
何でそこでそんな反応?って思った私は、奏芽さんにつられるように唇をとがらせていた。
怒る意味が分かんないっ!
私の言動に、ハンドルから身を起こした奏芽さんが、じっとこちらを見つめてきて……「凜子と同じの食って、色々共有したかったから、だよ。――言われなくても分かれよな」ってばつが悪そうな……でもすごく幸せそうな声音で言うの。
途端、心臓がうるさいくらいに飛び跳ね始めて、私はびっくりして胸を押さえた。
何なの、これ……。
思わず、さっき奏芽さんが正門付近で私を抱きしめてつぶやいたのと殆ど同じ言葉を心の中でつぶやいて……ああ、彼もきっとこう言う気持ちだったんだ、って思い至った。
私、訳が分からないくらいどうしようもなく、奏芽さんが「好き」なんだ――。