私のおさげをほどかないで!
さっきみたいに拒絶するのもおかしく感じられて、私はガチガチに固まったまま、奏芽さんが毛先をもてあそぶのを、うつむいたまま甘受していた。
ややして、私の髪の毛をそっと引いてうつむいたままの視線を上げさせると、
「逆にさ、飯食いに連れてった相手からそんな風に気遣ってもらったことなかったわ。――凜子、あんがとな」
ってお礼を言われてしまった。
ひゃー、奏芽さんっ。
何で貴方はそんな恥ずかしいセリフがさらりと言えちゃうんですかっ?
遊び人時代とやらの名残ですかっ!?
思わず照れ隠しに奏芽さんをキッと睨み付けてしまって、苦笑される。
「え? 何で俺、凜子褒めたのに怒られてんの?」
お、怒ってません!
そう返したいのに返せない程度には、私、貴方に振り回されています。
ややして、私の髪の毛をそっと引いてうつむいたままの視線を上げさせると、
「逆にさ、飯食いに連れてった相手からそんな風に気遣ってもらったことなかったわ。――凜子、あんがとな」
ってお礼を言われてしまった。
ひゃー、奏芽さんっ。
何で貴方はそんな恥ずかしいセリフがさらりと言えちゃうんですかっ?
遊び人時代とやらの名残ですかっ!?
思わず照れ隠しに奏芽さんをキッと睨み付けてしまって、苦笑される。
「え? 何で俺、凜子褒めたのに怒られてんの?」
お、怒ってません!
そう返したいのに返せない程度には、私、貴方に振り回されています。