私のおさげをほどかないで!
バイバイ、私の初恋の人
最後の講義が終わってスマホを見たら、奏芽さんからメッセージが入っていた。
『ごめんな、凜子。
今日は診察終了後、親父とミーティングすることになって。
遅くなると思うから多分顔見に行けないけど、無事家に帰り着いたらメッセ入れといてもらえねぇかな?』
彼氏ではないはずなのに……まるで彼氏みたい。
いや、もしかしたらお父さん?
母子家庭でお父さんの何たるかがよく分かっていない私は、ふとそんな失礼なことを考えてしまってスマホに向かってごめんなさいをする。
奏芽さんは案外心配性で、まめなところがある人で。
きっと長男気質というやつなのかな?
メッセージを読んで1人クスリと笑っていたら、背後から突然ポンッと肩を叩かれた。
振り返ると、同じクラスの片山四季さんだった。
先日奏芽さんがド派手に正門前にお迎えに来てくれて以来、私は彼女を中心に、何人かのクラスメイトと少しずつだけどお話し出来るようになっていた。
奏芽さんが、何でも話せる友人が出来たらいいなって言ってくれたことがあるけれど、あなたのお陰で叶いそうです。
『ごめんな、凜子。
今日は診察終了後、親父とミーティングすることになって。
遅くなると思うから多分顔見に行けないけど、無事家に帰り着いたらメッセ入れといてもらえねぇかな?』
彼氏ではないはずなのに……まるで彼氏みたい。
いや、もしかしたらお父さん?
母子家庭でお父さんの何たるかがよく分かっていない私は、ふとそんな失礼なことを考えてしまってスマホに向かってごめんなさいをする。
奏芽さんは案外心配性で、まめなところがある人で。
きっと長男気質というやつなのかな?
メッセージを読んで1人クスリと笑っていたら、背後から突然ポンッと肩を叩かれた。
振り返ると、同じクラスの片山四季さんだった。
先日奏芽さんがド派手に正門前にお迎えに来てくれて以来、私は彼女を中心に、何人かのクラスメイトと少しずつだけどお話し出来るようになっていた。
奏芽さんが、何でも話せる友人が出来たらいいなって言ってくれたことがあるけれど、あなたのお陰で叶いそうです。