私のおさげをほどかないで!
転ばぬ先の杖?
「ってことがあって……」
お昼休み。
四季ちゃんと並んで学生ホールで昼食を食べながら、私は奏芽さんに言えず仕舞いになっている、バイト先やその行きしなの違和感を四季ちゃんに訴えた。
10月に入ったあたりから、寒さに耐えられなくなってきて、私は中庭でお弁当を食べるのを断念したの。情けないけど暖房がある屋内に引きこもり気味な……そんな毎日です。
晩秋から今に至るまでの数ヶ月間、私は中庭が見渡せる学生ホールや、少し離れた棟にある学食のテーブルで、四季ちゃんと一緒に昼食を摂っている。
四季ちゃん、人見知りの私を気遣ってか、昼食時だけは2人きりになれるように他の友達から離れる配慮をしてくれているみたいで。
一度「いいの?」って聞いたら、「私も他の子たちにはあまり年上の彼氏の話できないから、お昼くらいは凜子ちゃんと2人きりがいいの」って笑ってくれた。
誰とでも仲良くなれる四季ちゃんも、相手によって話を選んでいるというのは何だか新鮮で、そこだけは2人の秘密みたいに思えて嬉しかったの。
私も四季ちゃんがいてくれるから、中庭よりはるかに人がたくさんいる屋内でお弁当を広げられている気がする。
もし今も一人ぼっちだったら、人気のなさそうな空き教室を探して、お昼のたびに彷徨っていたかも知れない。
お昼休み。
四季ちゃんと並んで学生ホールで昼食を食べながら、私は奏芽さんに言えず仕舞いになっている、バイト先やその行きしなの違和感を四季ちゃんに訴えた。
10月に入ったあたりから、寒さに耐えられなくなってきて、私は中庭でお弁当を食べるのを断念したの。情けないけど暖房がある屋内に引きこもり気味な……そんな毎日です。
晩秋から今に至るまでの数ヶ月間、私は中庭が見渡せる学生ホールや、少し離れた棟にある学食のテーブルで、四季ちゃんと一緒に昼食を摂っている。
四季ちゃん、人見知りの私を気遣ってか、昼食時だけは2人きりになれるように他の友達から離れる配慮をしてくれているみたいで。
一度「いいの?」って聞いたら、「私も他の子たちにはあまり年上の彼氏の話できないから、お昼くらいは凜子ちゃんと2人きりがいいの」って笑ってくれた。
誰とでも仲良くなれる四季ちゃんも、相手によって話を選んでいるというのは何だか新鮮で、そこだけは2人の秘密みたいに思えて嬉しかったの。
私も四季ちゃんがいてくれるから、中庭よりはるかに人がたくさんいる屋内でお弁当を広げられている気がする。
もし今も一人ぼっちだったら、人気のなさそうな空き教室を探して、お昼のたびに彷徨っていたかも知れない。