私のおさげをほどかないで!
***
4時限目までの全ての講義が終わったのが16時10分。
待ち合わせの時間まではまだ少し間があったので、四季ちゃんと2人、学食で飲み物を買うことにした。
私、この時間に学食に行くのは初めてだったんだけど、夕方でも結構外部からの人が沢山いて、教職員以外と思しき年配の男女で賑わっていた。
席でおしゃべりに花を咲かせているのは、大学近くにお住まいの皆さんかしら。
何となく、町にあるカフェやレストランなんかと変わらない雰囲気に見えて、滅多に学食に来ない私は改めて驚かされたの。
この状況――。若い世代で、私たち学生と同じくらいの年回りの人なら、外部の人か内部の人か、最早見分けなんてつかないと思う。
この学校は、そういう意味でセキュリティが甘めなんだと改めて実感させられた。
自分がこうなってみて初めて気付かされたけど、これって結構怖いことなのかも?
「ね? 気をつけないとって思ったでしょ?」
四季ちゃんが私の表情を見て、そう声を掛けてきて、私は神妙な面持ちでうなずいた。
今までは、学内にいれば安全だって勝手に思いこんでいたけれど、そんなことはないみたい。
4時限目までの全ての講義が終わったのが16時10分。
待ち合わせの時間まではまだ少し間があったので、四季ちゃんと2人、学食で飲み物を買うことにした。
私、この時間に学食に行くのは初めてだったんだけど、夕方でも結構外部からの人が沢山いて、教職員以外と思しき年配の男女で賑わっていた。
席でおしゃべりに花を咲かせているのは、大学近くにお住まいの皆さんかしら。
何となく、町にあるカフェやレストランなんかと変わらない雰囲気に見えて、滅多に学食に来ない私は改めて驚かされたの。
この状況――。若い世代で、私たち学生と同じくらいの年回りの人なら、外部の人か内部の人か、最早見分けなんてつかないと思う。
この学校は、そういう意味でセキュリティが甘めなんだと改めて実感させられた。
自分がこうなってみて初めて気付かされたけど、これって結構怖いことなのかも?
「ね? 気をつけないとって思ったでしょ?」
四季ちゃんが私の表情を見て、そう声を掛けてきて、私は神妙な面持ちでうなずいた。
今までは、学内にいれば安全だって勝手に思いこんでいたけれど、そんなことはないみたい。