私のおさげをほどかないで!
***
「あれからどうなの?」
最近、四季ちゃんは他のお友達と離れて私のそばにいてくれることが多くなっている。
それを申し訳ないと思ってしまう反面、常に誰かと一緒にいられるという心地よさに、私は甘えてしまっていて。
「実は……嘘みたいに何も感じないの」
――もしかしたら私の気のせいだったのかも知れない。
そう付け加えたら、「そういう油断、よくないよ?」って眉根を寄せられてしまった。
「あ、でも今でもちゃんとバイトの時なんかは送り迎えしてもらってて」
奏芽さんが仕事で無理な時には霧島さんご家族が来てくださるというのも、結構常態化している。
とある私立小学校で教鞭を取っておられるというお2人に、私は自分も将来小学校の先生になりたいんです、と話せるまでになっていて。
のぶちゃんにも以前同じ様に夢を語って色々相談に乗ってもらったけれど、会う頻度が圧倒的に高いからかな。
気が付けば私、霧島さんご夫妻から学校の先生になるためのコツや、実際の現場の様子なんかをたくさん教わっていた。
でも、お2人のお話を伺えば伺うほど。また、奏芽さんと一緒に過ごせば過ごすほど――私の中にもうひとつ違った思いが込み上げるようになってきたのも事実で。
「あれからどうなの?」
最近、四季ちゃんは他のお友達と離れて私のそばにいてくれることが多くなっている。
それを申し訳ないと思ってしまう反面、常に誰かと一緒にいられるという心地よさに、私は甘えてしまっていて。
「実は……嘘みたいに何も感じないの」
――もしかしたら私の気のせいだったのかも知れない。
そう付け加えたら、「そういう油断、よくないよ?」って眉根を寄せられてしまった。
「あ、でも今でもちゃんとバイトの時なんかは送り迎えしてもらってて」
奏芽さんが仕事で無理な時には霧島さんご家族が来てくださるというのも、結構常態化している。
とある私立小学校で教鞭を取っておられるというお2人に、私は自分も将来小学校の先生になりたいんです、と話せるまでになっていて。
のぶちゃんにも以前同じ様に夢を語って色々相談に乗ってもらったけれど、会う頻度が圧倒的に高いからかな。
気が付けば私、霧島さんご夫妻から学校の先生になるためのコツや、実際の現場の様子なんかをたくさん教わっていた。
でも、お2人のお話を伺えば伺うほど。また、奏芽さんと一緒に過ごせば過ごすほど――私の中にもうひとつ違った思いが込み上げるようになってきたのも事実で。