私のおさげをほどかないで!
***
「……これからずっと一緒に暮らしていかなきゃいけないご主人様にその態度。しつけが必要だね、凜」
ややして見下ろすようにしてそう告げられて、スタンガンを見せ付けられた私は、恐怖にギュッと目をつぶった。
ひやりとした感触が、今度は首筋に当てられる――。
バチッという音がすぐにでも聞こえてくる気がして身構えたけれど、音も衝撃も一向に襲ってこなくて、私は恐る恐る目を開ける。
と、すぐ目の前に男の顔があって、「ねぇ、怖かった?」って笑いながら聞いてくるの。
私は涙目になりながらそんな男を見返すしかできなくて。
「凜、スタンガンのはもう懲り懲り? ――だったら……。僕にどうしたらいいか、分かるよね?」
電撃を見舞われたくなければ謝罪を乞えと言外に告げられて、私は瞳に溜まった涙をこぼさないよう、瞬きをこらえて言葉をつむいだ。
「ごめ……なさ、……」
なのに男は私の両頬を片手でギュッと強く掴むと、顔を近づけてきてささやくの。
「違うよ、凜。明真さん、ごめんなさい、だ」
頬を鷲掴みにされた衝撃で、絶対にこぼしたくなかった涙がポロリと両頬を伝って、私は悔しさに唇を噛む。
その間も手にしたスタンガンを散らつかされて、その痛みを知っている私は、どうしても恐怖に支配されてしまうの。
「あ、すまさ……ごめ、んなさい」
私、悪いことなんて何もしていないのに。
どうして謝らなきゃいけないの?
奏芽さん、お願い。一刻も早く……助けに……きて……。
「……これからずっと一緒に暮らしていかなきゃいけないご主人様にその態度。しつけが必要だね、凜」
ややして見下ろすようにしてそう告げられて、スタンガンを見せ付けられた私は、恐怖にギュッと目をつぶった。
ひやりとした感触が、今度は首筋に当てられる――。
バチッという音がすぐにでも聞こえてくる気がして身構えたけれど、音も衝撃も一向に襲ってこなくて、私は恐る恐る目を開ける。
と、すぐ目の前に男の顔があって、「ねぇ、怖かった?」って笑いながら聞いてくるの。
私は涙目になりながらそんな男を見返すしかできなくて。
「凜、スタンガンのはもう懲り懲り? ――だったら……。僕にどうしたらいいか、分かるよね?」
電撃を見舞われたくなければ謝罪を乞えと言外に告げられて、私は瞳に溜まった涙をこぼさないよう、瞬きをこらえて言葉をつむいだ。
「ごめ……なさ、……」
なのに男は私の両頬を片手でギュッと強く掴むと、顔を近づけてきてささやくの。
「違うよ、凜。明真さん、ごめんなさい、だ」
頬を鷲掴みにされた衝撃で、絶対にこぼしたくなかった涙がポロリと両頬を伝って、私は悔しさに唇を噛む。
その間も手にしたスタンガンを散らつかされて、その痛みを知っている私は、どうしても恐怖に支配されてしまうの。
「あ、すまさ……ごめ、んなさい」
私、悪いことなんて何もしていないのに。
どうして謝らなきゃいけないの?
奏芽さん、お願い。一刻も早く……助けに……きて……。