私のおさげをほどかないで!
***
お母さんが「せっかくだからお昼を一緒に食べましょう」と言って、奏芽さんが「ありがたいです」ってうなずいてくれて。
それで私、久しぶりにお母さんとふたり、台所に立っているところ。
奏芽さんには「落ち着かないだろうけど」ってごめんなさいをして、居間でテレビを観てもらっています。
「俺もなんか手伝うよ」
当然のようにそう言われたけれど、
「うちの台所は狭いから座っててもらうのが1番のお手伝いです!」って言ったら、お母さんに「もう彼のこと、お尻の下に敷いてるの?」って笑われてしまった。
「そ、そんなことっ」って反論しようとして。
でも今回、この帰省に際してのあれこれも私のわがままを通してもらってばかりだったと思い至って言葉に詰まる。
そんな折、奏芽さんが「俺が好きで敷かれてるんで」なんて言って笑うものだから、私、余計に何も言えなくなってしまったの。
お母さんが「せっかくだからお昼を一緒に食べましょう」と言って、奏芽さんが「ありがたいです」ってうなずいてくれて。
それで私、久しぶりにお母さんとふたり、台所に立っているところ。
奏芽さんには「落ち着かないだろうけど」ってごめんなさいをして、居間でテレビを観てもらっています。
「俺もなんか手伝うよ」
当然のようにそう言われたけれど、
「うちの台所は狭いから座っててもらうのが1番のお手伝いです!」って言ったら、お母さんに「もう彼のこと、お尻の下に敷いてるの?」って笑われてしまった。
「そ、そんなことっ」って反論しようとして。
でも今回、この帰省に際してのあれこれも私のわがままを通してもらってばかりだったと思い至って言葉に詰まる。
そんな折、奏芽さんが「俺が好きで敷かれてるんで」なんて言って笑うものだから、私、余計に何も言えなくなってしまったの。