私のおさげをほどかないで!
あいつって誰?
今日は珍しく土曜の昼間――13時から18時までシフトに組み入れてもらっていた。
だから平日の夕方から夜間なら大抵一緒に入っている谷本くんは今日は一緒ではなくて。
「初めまして、向井です。よろしくお願いします」
今日のメンバーは、顔を合わさせるの自体、初めてのふたりだった。
「緒方です。よろしくお願いします」
「河野っていいます。かわのとよく混同されちゃうんだけど、面倒くさいんでもうどっちでもいいやって思ってます」
緒方さんは近くの高校の2年生、河野さんは谷本くんと同じ大学の2年生とのことだった。ただ、谷本くんとは学部が違って接点はないみたい。
肩口で切りそろえたサラサラの黒髪に、クリクリお目目の緒方さんは、いかにも模範的な女子高生といった感じの、可愛らしい女の子。
年齢こそ私の2つ下だけど、ここのバイト歴はもうじき1年になるそうで、そういう意味では先輩だし、女の子としてのレベルも私なんかより随分高くて。
指先をふと見て気がついたんだけど、マニュキュアが塗られているわけじゃないのに綺麗に手入れされた爪は艶々と光っていて、私は思わず目を奪われた。
ほんわかした空気感がいかにも癒し系って感じの女の子で、きっとモテるんだろうなって思う。
一方河野さんは長い髪をポニーテールに結えた、割とサバサバした感じの女性で、年齢的にもバイト歴的にも私より先輩。
ただ、サバサバしていると言っても女性らしさがないと言うわけではなくて、私なんかよりよっぽど色気のある魅力的な女性だと思う。
現にラブラブな恋人がいらっしゃることが、バイト中に彼氏が河野さんの顔を見にお買い物に来たことで発覚したし、彼女が動くと甘くて美味しそうなフルーツ系の香りがほんのり漂うの。
だから平日の夕方から夜間なら大抵一緒に入っている谷本くんは今日は一緒ではなくて。
「初めまして、向井です。よろしくお願いします」
今日のメンバーは、顔を合わさせるの自体、初めてのふたりだった。
「緒方です。よろしくお願いします」
「河野っていいます。かわのとよく混同されちゃうんだけど、面倒くさいんでもうどっちでもいいやって思ってます」
緒方さんは近くの高校の2年生、河野さんは谷本くんと同じ大学の2年生とのことだった。ただ、谷本くんとは学部が違って接点はないみたい。
肩口で切りそろえたサラサラの黒髪に、クリクリお目目の緒方さんは、いかにも模範的な女子高生といった感じの、可愛らしい女の子。
年齢こそ私の2つ下だけど、ここのバイト歴はもうじき1年になるそうで、そういう意味では先輩だし、女の子としてのレベルも私なんかより随分高くて。
指先をふと見て気がついたんだけど、マニュキュアが塗られているわけじゃないのに綺麗に手入れされた爪は艶々と光っていて、私は思わず目を奪われた。
ほんわかした空気感がいかにも癒し系って感じの女の子で、きっとモテるんだろうなって思う。
一方河野さんは長い髪をポニーテールに結えた、割とサバサバした感じの女性で、年齢的にもバイト歴的にも私より先輩。
ただ、サバサバしていると言っても女性らしさがないと言うわけではなくて、私なんかよりよっぽど色気のある魅力的な女性だと思う。
現にラブラブな恋人がいらっしゃることが、バイト中に彼氏が河野さんの顔を見にお買い物に来たことで発覚したし、彼女が動くと甘くて美味しそうなフルーツ系の香りがほんのり漂うの。