私のおさげをほどかないで!
***
「おい、凜子、平気か!? どこも痛くねぇか?」
頭上から聞こえてきた大好きな奏芽さんの低音ボイスに、ゆっくりと目を開けたと同時、奏芽さんの不安そうな顔が視界に飛び込んできた。
さっきと構図はほぼ変わらないのに、私を見下ろしている奏芽さんの表情の作り方、口調がいつもの彼だって感じたの。
私、もしかして夢、見てた?
そっとベッドから身体を起こすとバスローブ姿で。
髪の毛はかろうじて両サイドでゆるっと三つ編みにしてあったけれど、ちょっぴり湿っぽいまま。
ちゃんと乾かさずに結ぼうって思った覚えはあって。
髪を結び終えたあと、いそいそとショーツを履いて、フッと顔を上げたところで――。
あれ?
そこで記憶が途切れている……かも?
頭を急に動かしたりしたから、お酒が回っちゃったんだ、きっと。
その前からフラフラしてたから気をつけようって思ってたのに。
最悪……。
「おい、凜子、平気か!? どこも痛くねぇか?」
頭上から聞こえてきた大好きな奏芽さんの低音ボイスに、ゆっくりと目を開けたと同時、奏芽さんの不安そうな顔が視界に飛び込んできた。
さっきと構図はほぼ変わらないのに、私を見下ろしている奏芽さんの表情の作り方、口調がいつもの彼だって感じたの。
私、もしかして夢、見てた?
そっとベッドから身体を起こすとバスローブ姿で。
髪の毛はかろうじて両サイドでゆるっと三つ編みにしてあったけれど、ちょっぴり湿っぽいまま。
ちゃんと乾かさずに結ぼうって思った覚えはあって。
髪を結び終えたあと、いそいそとショーツを履いて、フッと顔を上げたところで――。
あれ?
そこで記憶が途切れている……かも?
頭を急に動かしたりしたから、お酒が回っちゃったんだ、きっと。
その前からフラフラしてたから気をつけようって思ってたのに。
最悪……。