私のおさげをほどかないで!
「はい……」
未だ少し湿り気を帯びているように感じられる髪。
ちゃんと乾かしてから結ばなかったから、ほどいてみたらいつもより乱れてしまっているかもしれない。
三つ編みをほぐしたら、みっともなく散らし髪になっている可能性だってある。
「あ、あの……もし……」
見た目が悪かったらすぐにでも結び直しますので……。
そう続けようとしたら、奏芽さんがチュッと私の髪の毛に口付けて。
スッとゴムを取り去ってしまう。
そうして私の髪の毛を優しくほぐしてくださって。
恥ずかしくて思わず視線を伏せた私のあごをそっととらえて上向かせると、「おさげほどいた凜子、すげぇ可愛いんだけど」って頬をなでてくれるの。
「あ、あのっ、でもっ」
髪の毛、ぐしゃぐしゃで汚かったりしませんか?
思うけど口に出来なくて言葉が続かない。
そんな私の頭を撫でながら「ほどいたトコ、誰にも見せたことない?」って聞いてきて。
私はちょっぴり考えて……「物心ついてからだと……奏芽さんで……2人目です」と答える。
途端奏芽さんが瞳をスッと眇めて、空気が少しヒンヤリとした。
未だ少し湿り気を帯びているように感じられる髪。
ちゃんと乾かしてから結ばなかったから、ほどいてみたらいつもより乱れてしまっているかもしれない。
三つ編みをほぐしたら、みっともなく散らし髪になっている可能性だってある。
「あ、あの……もし……」
見た目が悪かったらすぐにでも結び直しますので……。
そう続けようとしたら、奏芽さんがチュッと私の髪の毛に口付けて。
スッとゴムを取り去ってしまう。
そうして私の髪の毛を優しくほぐしてくださって。
恥ずかしくて思わず視線を伏せた私のあごをそっととらえて上向かせると、「おさげほどいた凜子、すげぇ可愛いんだけど」って頬をなでてくれるの。
「あ、あのっ、でもっ」
髪の毛、ぐしゃぐしゃで汚かったりしませんか?
思うけど口に出来なくて言葉が続かない。
そんな私の頭を撫でながら「ほどいたトコ、誰にも見せたことない?」って聞いてきて。
私はちょっぴり考えて……「物心ついてからだと……奏芽さんで……2人目です」と答える。
途端奏芽さんが瞳をスッと眇めて、空気が少しヒンヤリとした。