私のおさげをほどかないで!
 そろり、とソコを亀裂に沿って撫でられて、ついでのようにあの気持ちいいところに触れられた私は、思わず後ろにのけぞってしまった。

「ひゃっ」

 途端、ずっと背中を預けていたわけではない壁面タイルの冷たさに、期せずして悲鳴を上げてしまう。

 そちらに気を取られて油断した瞬間、待っていたみたいに奏芽さんが私のひざを割り開いてきて。

 内腿(うちもも)の間に奏芽さんの吐息を感じた私は、脚を閉じたいのに奏芽さんを挟んでしまうことは出来ないと思って……戸惑いに泣きたくなる。

「お願っ、かな、めさっ、離れてくださ……っ」

 慌てて手でそこを隠そうとしたのに、それすら奏芽さんに捕らえられて阻止されてしまう。
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