私のおさげをほどかないで!
 内壁をこじ開けられることを覚悟した私だったけれど、奏芽(かなめ)さん、どうやら中に指を入れるつもりはないみたい?で。

 入り口を包む谷間にそっと指を這わせながら、「触ったら(こうしたら)痛い?」って聞いていらして。

 私は早くそこから退いて頂きたくて一生懸命首を横に振る。


「熱持って腫れぼったい気がするけど……痛くねぇなら擦過瘡(さっかそう)にはなってないな。よかった。凜子(りんこ)、よく濡れてたもんな。――今もまた溢れてきてるし」

 そんなこと言わなくてもいいのにっ!
 わざわざ言って、私を(はずかし)める奏芽さんがすごくすごく憎らしいです。

 それで、
「か、なめさんが……っ」
 と口走って、全部奏芽さんのせいです!って気持ちを込めて涙目で睨んだら、
凜子(りんこ)がこんな風になってんの、みんな俺のせいだと思って構わねぇんだよな?」

 逆にとても嬉しそうに笑顔でそう問いかけられて。
 あろうことか入り口上部の敏感なところに唇を寄せられて、やんわりと吸い上げられる。

 途端突き抜けるような快感が走って、ビクッと身体が跳ねてしまった。
 でも、同時にそこを舐められてしまったことに対する羞恥心も押し寄せてきて。
 素直に悦びを感じることが出来ない私の中で、ふたつの思いが拮抗(きっこう)する。

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