私のおさげをほどかないで!
 奏芽さんが何を求めていらっしゃるのか良く分からないままに、彼が私の両手を包み込むように浴槽の縁を持たせるのを成すがままに受け入れて。

 予期せず背後の奏芽さんにお尻を突き出す形になったことが恥ずかしくてギュッと両足を閉じたら、何故か「上出来」って褒められた。

 そのことに「え?」って思ったのと同時、
「ひゃ、ぁっ」
 内腿(うちもも)の隙間に奏芽さんの猛々(たけだけ)しい熱がねじ込まれてきてドキッとする。

 その感触に慌てて脚を開きそうになったら、

「お願い、凜子。そのまま脚、閉じてて?」

 奏芽(かなめ)さんから吐息交じりに切なく強請(ねだ)られて、私はゾクリと身体を震わせた。

 奏芽さんの懇願(こんがん)するような甘く(かす)れた低音ボイス。すごく色っぽくて、大好きっ。
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