私のおさげをほどかないで!
そう思ったら、途端にムカッとして、私は鳥飼さんをキッと睨みつけた。
何でこんなチャラ男相手に私、心かき乱されなきゃいけないの!?
「そういうの、すっごく嫌ですっ! 不愉快です!」
言って、握られたままの手を、もう片方の手を使って無理矢理ほどいた。
掴まれたところがジンジン痛んだけれど、そんなの気にならないぐらい私、腸が煮えくり返っているの。
「あ、おい。待てよ」
言われても、待ってなんてやるもんか。
重いごみを持ってきてくれたとき、あんな汚いのを全く意に介した風もなく手伝ってくれるとか……いい人かもしれないって見直しかけたのに。
危うくほだされてバカを見るところだった。
私は水道のところに彼を残したまま、大股で店舗入り口を目指す。
ホント、何なのよ、あいつって! あいつに似て鈍感だから? 私の身長がその人と同じぐらいだから? だから私といて嬉しい?
はぁ? 意味分かんない! ふざけんな、バカ!!
思ってから、何で私、こんなにムカムカしてるんだろうって不思議になった。
何でこんなチャラ男相手に私、心かき乱されなきゃいけないの!?
「そういうの、すっごく嫌ですっ! 不愉快です!」
言って、握られたままの手を、もう片方の手を使って無理矢理ほどいた。
掴まれたところがジンジン痛んだけれど、そんなの気にならないぐらい私、腸が煮えくり返っているの。
「あ、おい。待てよ」
言われても、待ってなんてやるもんか。
重いごみを持ってきてくれたとき、あんな汚いのを全く意に介した風もなく手伝ってくれるとか……いい人かもしれないって見直しかけたのに。
危うくほだされてバカを見るところだった。
私は水道のところに彼を残したまま、大股で店舗入り口を目指す。
ホント、何なのよ、あいつって! あいつに似て鈍感だから? 私の身長がその人と同じぐらいだから? だから私といて嬉しい?
はぁ? 意味分かんない! ふざけんな、バカ!!
思ってから、何で私、こんなにムカムカしてるんだろうって不思議になった。