私のおさげをほどかないで!

本文

凜子(りんこ)、ただいま」

 仕事から帰ってきた奏芽(かなめ)さんが、私の耳に触れるか触れないかの距離で〝今日も私のもとへ無事に帰ってきてくれたのだ〟と実感させてくれる。

 そのたびに、私は凄く凄く幸せな気持ちになれるの。

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