私のおさげをほどかないで!
本文
「凜子、読者さんがさ、俺が診察してる姿を想像できないって言うんだ。だから……」
奏芽さんがそんなことを言ってニヤリと笑った。
それを見た私は、嫌な予感しかしない。
「だから……なんですか?」
少し及び腰で奏芽さんから距離を取りながら言ったら、下がった以上の歩幅を削られて、奏芽さんにおさげをギュッと握られる。
「は、離してくださっ……」
いつぞやに強く引いたらヘアゴムが取れてしまったのを思い出して、躊躇い気味の私に奏芽さんが嬉しそうに目を眇めた。
「だから、さ。病院で――お医者さんごっこしようぜ?」
はっ!?
一瞬彼が何を言ったのか分からなくて、私はおさげを掴まれたままフリーズする。
奏芽さんがそんなことを言ってニヤリと笑った。
それを見た私は、嫌な予感しかしない。
「だから……なんですか?」
少し及び腰で奏芽さんから距離を取りながら言ったら、下がった以上の歩幅を削られて、奏芽さんにおさげをギュッと握られる。
「は、離してくださっ……」
いつぞやに強く引いたらヘアゴムが取れてしまったのを思い出して、躊躇い気味の私に奏芽さんが嬉しそうに目を眇めた。
「だから、さ。病院で――お医者さんごっこしようぜ?」
はっ!?
一瞬彼が何を言ったのか分からなくて、私はおさげを掴まれたままフリーズする。