私のおさげをほどかないで!
ハンドルにもたれかかるようにしていた身体の向きを変えて、凜子の方を向くと、彼女の手をギュッと握って顔を見つめる。
「……っ、」
途端、真っ赤な顔をして身体を目一杯窓の方へ倒すと、それでも凜子は俺の問いかけに小さくうなずいた。
「まぁ、出さねぇと確かにヤバイかな〜」
言ったら、「ば、爆発しちゃうって聞いたんですけど!」とか。
ちょっ、片山さん、凜子のこと、からかいすぎだろ。
「奏芽さん、そのっ、だっ、だっ、だ……」
「だ?」
「……出、さ……なく、て……大丈夫なんですかっ?」
泣きそうな顔をして俺を見つめてくる凜子が可愛くて、俺は思わず笑いそうになる。けど、真剣な凜子に対してそれはダメだ。
おい。何の罰ゲームだよ、これ。
俺、自分で処理するから大丈夫だよ、とかリアルに説明していいわけ?
それともメルヘンチックに誤魔化すべきなの?
俺を見つめる凜子の目からポロリと涙が落ちて、俺はほとほと困り果てる。
「……っ、」
途端、真っ赤な顔をして身体を目一杯窓の方へ倒すと、それでも凜子は俺の問いかけに小さくうなずいた。
「まぁ、出さねぇと確かにヤバイかな〜」
言ったら、「ば、爆発しちゃうって聞いたんですけど!」とか。
ちょっ、片山さん、凜子のこと、からかいすぎだろ。
「奏芽さん、そのっ、だっ、だっ、だ……」
「だ?」
「……出、さ……なく、て……大丈夫なんですかっ?」
泣きそうな顔をして俺を見つめてくる凜子が可愛くて、俺は思わず笑いそうになる。けど、真剣な凜子に対してそれはダメだ。
おい。何の罰ゲームだよ、これ。
俺、自分で処理するから大丈夫だよ、とかリアルに説明していいわけ?
それともメルヘンチックに誤魔化すべきなの?
俺を見つめる凜子の目からポロリと涙が落ちて、俺はほとほと困り果てる。