私のおさげをほどかないで!
「あ、あの……へっ、変っ……です、か?」
消え入りそうな声で恐る恐る聞いたら、「まさか! その逆」って髪の毛に口付けられる。
「かっ、奏芽さんっ」
その様が恥ずかしくて、思わず後ずさろうとしたら、「逃げんな」って手を引かれて。
そのまま間近で見下ろされながら、
「リュックいいな。凜子の両手がフリーになる」
言って、奏芽さんがすごく嬉しそうに笑うから、私まで何だか心が浮き足立ってしまったの。
「今日はさ、街中に出るし、はぐれないように手、繋いで歩くだろ?」
当然のようにそう提案されて、はいともいいえとも返事をしていないのに、「予行練習な?」って、ギュッと私の手を握ったまま、奏芽さんが歩き出した。
私は彼に手を引かれるようにして、斜め後方をついて歩くので精一杯。
消え入りそうな声で恐る恐る聞いたら、「まさか! その逆」って髪の毛に口付けられる。
「かっ、奏芽さんっ」
その様が恥ずかしくて、思わず後ずさろうとしたら、「逃げんな」って手を引かれて。
そのまま間近で見下ろされながら、
「リュックいいな。凜子の両手がフリーになる」
言って、奏芽さんがすごく嬉しそうに笑うから、私まで何だか心が浮き足立ってしまったの。
「今日はさ、街中に出るし、はぐれないように手、繋いで歩くだろ?」
当然のようにそう提案されて、はいともいいえとも返事をしていないのに、「予行練習な?」って、ギュッと私の手を握ったまま、奏芽さんが歩き出した。
私は彼に手を引かれるようにして、斜め後方をついて歩くので精一杯。