私のおさげをほどかないで!
あ、でも――。
和音ちゃんの年齢を思うと、その“随分前”、は実は10年近く前なのかも?って思ってしまった。
それって奏芽さんも今より大分お若かったんじゃ?
「あ、凜子、今、ろくでもねぇこと考えただろ」
言われると同時に鼻をつままれて、私は「かっ、考えてませんっ」と答えてみたものの、実際は少し後ろめたくて。
それで、だろうな。
思わずポロリと「あの、和音ちゃんは……今何歳なんですか?」って聞いてしまった。
「ん? 小1だから1月に誕生日が来たら7つになるんじゃなかったか」
私の問いかけに何気なく答えてから、「あ、さては凜子。パンケーキの話、何年前か気にしてんだろ」って揶揄するように軽くおさげを引っ張られてしまった。
「ず、図星ですっ。ごめんなさい」
隠しきれないと覚悟して素直に謝ったら、「片山さんだな?」って言われて。
突然四季ちゃんの名前が出てきて、私は脈絡のなさにキョトンとする。
「だから、彼氏が甘いのダメって情報、凜子に吹き込んだの!」
言われて奏芽さんの推察力の凄さに、私、心底驚いてしまったの。
和音ちゃんの年齢を思うと、その“随分前”、は実は10年近く前なのかも?って思ってしまった。
それって奏芽さんも今より大分お若かったんじゃ?
「あ、凜子、今、ろくでもねぇこと考えただろ」
言われると同時に鼻をつままれて、私は「かっ、考えてませんっ」と答えてみたものの、実際は少し後ろめたくて。
それで、だろうな。
思わずポロリと「あの、和音ちゃんは……今何歳なんですか?」って聞いてしまった。
「ん? 小1だから1月に誕生日が来たら7つになるんじゃなかったか」
私の問いかけに何気なく答えてから、「あ、さては凜子。パンケーキの話、何年前か気にしてんだろ」って揶揄するように軽くおさげを引っ張られてしまった。
「ず、図星ですっ。ごめんなさい」
隠しきれないと覚悟して素直に謝ったら、「片山さんだな?」って言われて。
突然四季ちゃんの名前が出てきて、私は脈絡のなさにキョトンとする。
「だから、彼氏が甘いのダメって情報、凜子に吹き込んだの!」
言われて奏芽さんの推察力の凄さに、私、心底驚いてしまったの。