私のおさげをほどかないで!
『そうだ。――ね、凜ちゃん。今から一緒にご飯食べに行こっか?』
不意にそんな風に問われて、私は思わず「え?」と声を出す。
『どうせ凜ちゃんのことだから節約とか言って、お肉とかあまり食べてないでしょ? 今日は僕がご馳走するからしっかり精力つけて暑さに負けないようにしよう! 勉強の話もそのとき聞くし。……そうだな。1時間くらいで凜ちゃんのアパートへ迎えに行くんで平気かな? 支度して待っておいで?』
突然のお誘いに思わず立ち止まって口ごもった私に、『返事は?』とのぶちゃんが畳みかけてきて、思わず「はい」と答えてしまった。
わー。わー。どうしよう。
のぶちゃんとご飯。
っていうか、会えるのもお引っ越し以来だからホント、数ヶ月ぶり!
通話の切れたスマホを手にしたまま頬を押さえて照れていたら、すぐ背後からものすごく不機嫌そうな声が降ってきた。
「今の電話、相手誰?」
わ、忘れてた。
鳥飼さん、ずっとついて来てたんだ。
「そんなのあなたには関係ないです。いちいちプライベートなことに口出ししないでもらえます?」
それで、さっさと「あいつ」の所へ行っちゃえ!
仕事中ではないので、思いっきりアッカンベーをして、手であっち行けしっしっ!ってしてやった。
あー、バイト中にもこうしたいって思ったことがあるけど、やっと実行出来てちょっとスッキリ♪
清々しい気持ちでくるりと鳥飼さんに背を向けると、
「さようなら」
一応捨て台詞のように別れの言葉を告げて歩き出す。
不意にそんな風に問われて、私は思わず「え?」と声を出す。
『どうせ凜ちゃんのことだから節約とか言って、お肉とかあまり食べてないでしょ? 今日は僕がご馳走するからしっかり精力つけて暑さに負けないようにしよう! 勉強の話もそのとき聞くし。……そうだな。1時間くらいで凜ちゃんのアパートへ迎えに行くんで平気かな? 支度して待っておいで?』
突然のお誘いに思わず立ち止まって口ごもった私に、『返事は?』とのぶちゃんが畳みかけてきて、思わず「はい」と答えてしまった。
わー。わー。どうしよう。
のぶちゃんとご飯。
っていうか、会えるのもお引っ越し以来だからホント、数ヶ月ぶり!
通話の切れたスマホを手にしたまま頬を押さえて照れていたら、すぐ背後からものすごく不機嫌そうな声が降ってきた。
「今の電話、相手誰?」
わ、忘れてた。
鳥飼さん、ずっとついて来てたんだ。
「そんなのあなたには関係ないです。いちいちプライベートなことに口出ししないでもらえます?」
それで、さっさと「あいつ」の所へ行っちゃえ!
仕事中ではないので、思いっきりアッカンベーをして、手であっち行けしっしっ!ってしてやった。
あー、バイト中にもこうしたいって思ったことがあるけど、やっと実行出来てちょっとスッキリ♪
清々しい気持ちでくるりと鳥飼さんに背を向けると、
「さようなら」
一応捨て台詞のように別れの言葉を告げて歩き出す。