私のおさげをほどかないで!
()()、舐める前に……()()()……言ってくださいっ!」

「ん、了解。――なぁ、凜子、クリームついてるよ? 今度は鼻の下」

 ニヤリと笑った奏芽さんに、指先でスッとクリームを拭われて、私は恥ずかしくて真っ赤になる。

 結局、先に言われても後に言われてもダメみたい。

 堪えきれないみたいに肩を震わせて笑い出す奏芽さんを横目に見ながら、どうやってこの現状をもう一度引き分けに持っていこう?って真剣に考えた。

 だって、私だけ振り回されるのは悔しいもの!
 私、奏芽さんに勝つのは無理でも、せめてFifty-Fiftyくらいは狙いたい!


   END(2020/09/16〜2020/09/24)
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