私のおさげをほどかないで!
「まぁ、何にしても帰ったらしっかりハルにサービスしてやれよ?」

 何となくハルが気の毒に思えて、アフターケアをしてやれよってつもりでそう言ったら、何故か音芽(おとめ)が真っ赤になって「お兄ちゃんのエッチ!」って睨みつけてきて。

 ん?
 音芽、お前いま、何考えた?


 ハルとの生活で、音芽が変わったところ。

 俺の可愛い凜子(りんこ)より、性に対して知識を持っている模様。

 ま、人妻だからな。

 あの小さかった音芽がなぁって思ったら、何だか妙な感じがして、俺は思わず妹をじっと見つめた。

「な、なにっ!?」

 途端ソワソワと俺から視線を逸らせる音芽を見て、俺は何となくホッとしたんだ。

 うん、この反応は俺が知ってる音芽だ。

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