私のおさげをほどかないで!
***
奏芽さんの大きな手が、熱風を攪拌するように私の頭に優しく触れる。
このドライヤーは今まで使っていたものより温度は低めだけれど、風量が大きくて、そのくせ音は若干小さめで。
とはいえ、ドライヤーだからそれなりの轟音がしているのだけれど、奏芽さんに髪を乾かしていただいていると、段々うとうとと眠くなってくるから不思議。
ふらりと身体が傾きそうになって、慌ててピシッと姿勢を正したら笑われてしまった。
「凜子は髪触るとすぐ眠くなるよな」
それはベッドの中でも一緒。
奏芽さんが、私が眠りにつく間際まで、まるで幼な子をあやすみたいに頭を撫でてくださるのはそう言うのを狙っているからだと思うの。
サワサワと私の髪をほぐす奏芽さんの手にそっと触れたら、「どした?」とドライヤーを止められて顔を覗き込まれた。
「私、髪長いし……手、疲れませんか?」
奏芽さんを見上げて恐る恐るそう聞いたら「全然」って即答された。
奏芽さんの大きな手が、熱風を攪拌するように私の頭に優しく触れる。
このドライヤーは今まで使っていたものより温度は低めだけれど、風量が大きくて、そのくせ音は若干小さめで。
とはいえ、ドライヤーだからそれなりの轟音がしているのだけれど、奏芽さんに髪を乾かしていただいていると、段々うとうとと眠くなってくるから不思議。
ふらりと身体が傾きそうになって、慌ててピシッと姿勢を正したら笑われてしまった。
「凜子は髪触るとすぐ眠くなるよな」
それはベッドの中でも一緒。
奏芽さんが、私が眠りにつく間際まで、まるで幼な子をあやすみたいに頭を撫でてくださるのはそう言うのを狙っているからだと思うの。
サワサワと私の髪をほぐす奏芽さんの手にそっと触れたら、「どした?」とドライヤーを止められて顔を覗き込まれた。
「私、髪長いし……手、疲れませんか?」
奏芽さんを見上げて恐る恐るそう聞いたら「全然」って即答された。