私のおさげをほどかないで!
彼のその動きに、私は思わず目蓋を伏せて……まるで奏芽さんからの口づけをまっているみたいになってしまう。
のぶちゃんの時には戸惑いに身体がガチガチに固まってしまったけど、今は緊張で少し震えている程度。
私、奏芽さんに唇を奪われること、嫌じゃないって思ってる。というか……むしろ、待ってる?
その期待に応えるように、存外柔らかな感触が唇に優しく触れて、呆気ないくらいにすぐに離された。
でも……今の、紛れもなくキス、だよ、ね?
嬉しさとときめきに潤んだ瞳で奏芽さんを見つめたら、
「核心はねぇんだけど……」
奏芽さんが、すごく真剣な顔で私を見つめ返してきた。
「音芽相手にキスしたいとか……そんなん思ったことなかったから。俺、凜子のこと、あいつと重ねてるっていうの、間違ってたと思うわ。――だから……前に言ったのも含めて前言撤回、な?」
ニヤリと笑われて、私は心臓が口から飛び出してしまいそうに早鐘を打つ。
「なぁ、凜子。もう1度聞くぜ? 俺と……付き合ってみねぇ?」
のぶちゃんの時には戸惑いに身体がガチガチに固まってしまったけど、今は緊張で少し震えている程度。
私、奏芽さんに唇を奪われること、嫌じゃないって思ってる。というか……むしろ、待ってる?
その期待に応えるように、存外柔らかな感触が唇に優しく触れて、呆気ないくらいにすぐに離された。
でも……今の、紛れもなくキス、だよ、ね?
嬉しさとときめきに潤んだ瞳で奏芽さんを見つめたら、
「核心はねぇんだけど……」
奏芽さんが、すごく真剣な顔で私を見つめ返してきた。
「音芽相手にキスしたいとか……そんなん思ったことなかったから。俺、凜子のこと、あいつと重ねてるっていうの、間違ってたと思うわ。――だから……前に言ったのも含めて前言撤回、な?」
ニヤリと笑われて、私は心臓が口から飛び出してしまいそうに早鐘を打つ。
「なぁ、凜子。もう1度聞くぜ? 俺と……付き合ってみねぇ?」