Secret Love
‐夜。

駅で待っていると、ある車が椿季の前で止まった。

車から若い男性が2 人降りて来て、

「桜姫ちゃんの友だち?」

声を掛けられた。

椿季が頷くと、

「じゃあ、あとは若いお2人で~」

裕太(ゆうた)は車に戻って行った。

偲月は緊張しているのか、あまり話さないし、どうしようかと思ったが、とりあえず、名前を名乗り、自己紹介をした。

偲月も徐々に話せるようになり、自己紹介をしてくれた。
そこで、車をイジるのが趣味だと教えてくれた。

「なんて呼んだらいい?」

「なんでもいいよ」

「偲月さんだから、しーちゃんは?」

「しーちゃんか…。
呼ばれた事ないけど、いいよ」

照れたように、偲月は笑う。
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