ママになっても、極上ドクターから独占愛で迫られています
それから五分も経たないうちにみちるが部屋から出てきた。
「即寝だった。かなり頑張らせちゃったなあ」
気が抜けたのか、疲労を滲ませた顔で虚空を扇ぐ。
「本当にごめん。一分だけちょうだい。ちょっと休憩」
「もちろん」
目を瞑って深呼吸する横顔を静かに眺めた。
十三時を回ったところだが、昼食はまだだろう。そんな暇はどこにもなかった。
パチッと目を開けたみちるは、そろりとうかがうように俺に視線をよこす。
「……気持ちの整理もしようかなって思ったけど、一分じゃ無理だ」
へらっと愛想笑いを浮かべた顔はあきらかに困っていて、俺がこの表情をさせている原因だと考えると胸が息苦しくなる。
「お母さんは元気にしているか?」
まずは当たり障りのない話題から持っていこう。みちるの母親についてはずっと気になっていた。
「ビックリするほど元気だよ。リハビリを一生懸命やったおかげで前の職場に復帰したし、ひとり暮らしも続けているの」
「それはよかった」
ひとつの話題が終わり、次はなにを聞こうかと僅かな沈黙が落ちる。
「即寝だった。かなり頑張らせちゃったなあ」
気が抜けたのか、疲労を滲ませた顔で虚空を扇ぐ。
「本当にごめん。一分だけちょうだい。ちょっと休憩」
「もちろん」
目を瞑って深呼吸する横顔を静かに眺めた。
十三時を回ったところだが、昼食はまだだろう。そんな暇はどこにもなかった。
パチッと目を開けたみちるは、そろりとうかがうように俺に視線をよこす。
「……気持ちの整理もしようかなって思ったけど、一分じゃ無理だ」
へらっと愛想笑いを浮かべた顔はあきらかに困っていて、俺がこの表情をさせている原因だと考えると胸が息苦しくなる。
「お母さんは元気にしているか?」
まずは当たり障りのない話題から持っていこう。みちるの母親についてはずっと気になっていた。
「ビックリするほど元気だよ。リハビリを一生懸命やったおかげで前の職場に復帰したし、ひとり暮らしも続けているの」
「それはよかった」
ひとつの話題が終わり、次はなにを聞こうかと僅かな沈黙が落ちる。