幸せな二人(運命の歯車 if)
秋の大売り出しがやってるみたいで外では賑やかに車が走り、なにやら騒いでいる。
やがて私に頼んだケーキセットと、片口君用のケーキが来て二人で食べながら話をした。
近頃は物騒だという話、もし彼がにぼしになる夢を叶えたらという話。
学校のこと。
普段他所では私たちが恋人だというのは内緒にしている。
いわゆる、禁断の関係だ。
彼と私。
こんなに刺激的な恋があるだろうか。
お父さんやお母さんには、家族みたいなものだからと言ってある。それが……一緒に暮らす上での、条件。
「気を遣うし俺のホームは、海にあるけど」
と言ってたのに、私は海のなかから探すのは大変だし、そばに居たいからと家に住まわせてもらった。
束縛したいわけではないのに、私はため息を堪える。