幸せな二人(運命の歯車 if)
彼は、マスターとも仲良しだ。彼らが談笑するのをほほえましく眺めながら、私は自分の将来について考えていた。
片口君と、結婚することは、難しそうで、保険にも入れなさそうだ。
それに、彼はにぼしになる夢がある。
私は、いつまでも彼に甘えていられないよね。
窓の外は、冷たい風がびゅうびゅう吹いていて、鈍い色の街灯が、中途半端に町に明かりをともしている。
まるで、今の自分みたいだ。