一途な外科医は彼女の手を繋ぎ止めたい
さっきまでのキスよりさらに荒々しく最初から私の中をかき回し、考えていられないくらいにぼーっとしてしまった。

「由那、好きだ」

「私も、私も好き!」

冬哉さんは私のことを抱きかかえ、右のドアへ向かった。
器用にドアを開けると目の前には大きなベッドがあった。
私をゆっくりとベッドに下ろすと、冬哉さんは着ていたカットソーを脱ぎ捨てた。
その様子を眺めていると恥ずかしそうに笑いながら私を見つめてきた。
そして私の着ていた服の裾から手が入り込み胸を揉みしだきはじめた。
冬哉の大きな手に包まれ、触られているとゾクゾクしてくる。
お腹の奥が疼いてきて身体を捩らせてしまうと背中に手が入り込みホックを外されてしまった。
そんな、働きをなさなくなった布の中に手がまた入り込み、尖ってきた先端を指で刺激される。

あ……ん

私の声が漏れ出てしまう。
すると洋服をたくし上げられ、冬哉さんの舌が直に胸に感じるようになった。
冬哉さんの口に吸われると、また我慢できずに足を擦り合わせてしまう。
何度も何度も刺激され、私は声を我慢できず漏れ出てしまう。

「もっと、もっと聞かせて」

「いや…。恥ずかしい。いや……ん……」

「恥ずかしくなんてない。由那の全部を見せて」

そういうと冬哉さんは私の擦り合わせた足をゆっくり開かせると顔をうずめた。

「冬哉さん」

私は冬哉さんを呼ぶけれど手を繋がれたままで顔を上げてくれない。
私の間に入り込み舌を入れてくる。

「いやん。恥ずかしい」

繋がれた手をギュッと握りしめあいお互いを感じ合う。

「由那、すごい濡れてる。俺を感じてくれてる?」

「ヤダ、言わないで。恥ずかしいです」

「俺は由那を感じてるよ。由那が欲しい」

そういうと冬哉さんは私に冬哉さんのものを触らせる。

あ……

「ほら、もう入っていい?由那とひとつになりたい」

「うん」

そういうと冬哉さんは私の中にゆっくりと入ってきた。

グッと押されるような感じに胸の奥が苦しくなる。 
冬哉さんを見上げると、苦しげな表情を浮かべている。

「冬哉さん、大好き」

そういうと冬哉さんの表情は緩み、私の額にチュッとキスをしてくれた。
またギュッと入り込んでくる。

「由那、大丈夫?入ったよ」

「大丈夫」

「少し動いてもいい?」

私は頷くと静かに動き始めた。
最初は苦しかったけど徐々に気持ちよさの方が勝ってきた。
冬哉さんの律動も徐々に激しくなってきて、私の奥に打ち付けるように、時には擦り付けるように緩急をつけ刺激される。

もう私は声を我慢できず、何度も恥ずかしい声をあげてしまう。

その度に冬哉さんは耳元で「由那、可愛いよ、大好きだよ」と伝えてくれる。

私は冬哉さんの温もりが欲しくて、手を伸ばし抱きしめてもらうと彼の力強い腕に安心感をもらった。

「もうダメだ」

そういうと冬哉さんは更に激しく打ち付け、やがて果てて私の胸に顔をうずめた。
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