冷徹弁護士、パパになる~別れたはずが、極上愛で娶られました~

 ドキッとする発言をしながら、彼の手が、三個目のボタンを外す。そのまま下まで全部外した彼は、私の肩からするりとパジャマを脱がせ、素肌の胸に触れる。

「でも、安心しろ。芽衣の感じる場所もやり方も、全部覚えているから」

 彼はそう言うと、首筋に吸い付くようなキスをしながら私の体をソファに倒し、胸のふくらみを愛撫し始めた。

「あっ……」

 ゆっくり揉みしだかれながら骨ばった指に先端を弾かれ、甘い声が漏れる。

 私の体もきっと、至さんを覚えているんだ。久しぶりなのに、こんなにすぐ快感を覚えるなんて……。

 彼は片手で胸を弄りながら、もう一方の手を足の間に這わせる。ショーツの上から軽く撫ぞられただけで、濡れた感触がまとわりつくのがわかった。

 至さんはクスクス笑って指を行ったり来たりさせ、煽情的な眼差しで私を見る。

「下着の上からでも、飲み込まれそうだ」
「んっ、やぁ……」

 こんな時、彼はとびきり意地悪になるんだったと今さら思い出す。それなのに感じてしまう自分も、昔となにも変わっていない。こんな淫らな自分の姿は、至さんにしか見せられない。

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