冷徹弁護士、パパになる~別れたはずが、極上愛で娶られました~
「もう、ダメ……」
「じゃ、やめようか?」
「それは、もっとダメ」
絶頂の寸前で、中を暴いていた指を引き抜かれるという意地悪をされ、私は唇を噛んで物欲しげに彼を見る。
至さんは汗で濡れた前髪をぐいっと後ろに流し、情欲に塗れた眼差しで私を見下ろした。
「素直でよろしい。もう俺も限界だ、入れるぞ」
「あ……あぁっ」
至さんがぐっと押しつけ、私の中に入ってくる。久しぶりでも痛みはまったくなく、至さんでいっぱいになった喜びで、全身が震える。
「ああ……芽衣。ずっと、こうしたかった」
「私もです……」
互いの胸をぴったり合わせたままキスをして、吐息を重ねながら腰を揺らす。時折、愛しくてたまらないという目をした彼に優しく見つめられ、幸福に蕩けそうな思いだった。
離れられない。離したくない――。
私たちはその夜、切なくも熱い気持ちを溶かしながら、体力が果てるまで求めあった。