冷徹弁護士、パパになる~別れたはずが、極上愛で娶られました~

「ありがとうございます。芽衣さんの人柄が素晴らしいのはご両親譲りだって、今日はよくわかりました」
「そんな風に言ってくれる郡司さんこそ、本当に素敵なお婿さんだわ。芽衣と成優のこと、どうかよろしくね」
「はい。必ず幸せにします」

 至さんはぴっと背筋を伸ばし、両親に誓う。

 まじめな話がひと段落すると、今まで畳に寝転んでタブレットの動画を見ていた成優が「おはなし、おわった~?」と至さんの背中に抱きつく。

 こうして自然と空気を読むのは、やっぱり成優の性格のようだ。

 いつでも私を信じてくれる母のように、成優が成優らしく成長するのを、おおらかな心で見守りたい。

 久々に、ゆったり時間の流れる実家で両親の優しさに触れたせいか、自分の親としての技量が少しだけレベルアップしたような、そんな気がした。 

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