冷徹弁護士、パパになる~別れたはずが、極上愛で娶られました~

 念願の弁護士になった現在。尊敬できる上司の元で、やりたかった仕事と存分に向き合える充実した日々だ。

 そして今日はプライベートでも、最愛の女性、芽衣と結婚するという夢を叶えた。母はまだ、息子の妻と娘に会う決心がつかないようだが、芽衣と話し合って無理強いはさせないと決めている。

 ゆっくり、焦らなくていい。芽衣と一緒にいると、いつもそうやって心が優しく包み込まれるような感覚がして、安心すると同時に彼女が愛おしくなる。

 父を反面教師にし、彼女と一緒に憧れだった温かい家庭を絶対に築いてみせる。

 強くそう思いながら、妻と娘を乗せた車を運転し、区役所から自宅マンションに帰る。

 自宅に帰ると、今度はパーティーの準備だ。成優の誕生日と俺たちの結婚を祝うために、夕方から芽衣の妹さん家族が来ることになっている。

 料理はデリバリーのパーティープレートを頼んでいるので、簡単に部屋を掃除して、小ぎれいな服に着替える。

 芽衣と成優はキッチンで手作りケーキの仕上げをしていて、そのほほえましい光景を思わずスマホの写真に残した。

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