冷徹弁護士、パパになる~別れたはずが、極上愛で娶られました~
「写真を撮られた日、ストーカーみたいに芽衣ちゃんの後をつけて自宅を突き止めました。その行動は、本当に反省してます。何度もカウンセリング室に通っていたことにも、下心がなかったと言えば嘘になる。でも、完全に俺の片想いなんです。芽衣ちゃんはいつも俺に一線を引いて接していたし、告白も断られました。だから、不純異性交遊なんてしてません」
「崎本くん……」
彼なりに、私の立場を守ろうとしてくれているのだろう。それでも、彼の想いをこんな形で暴露させてしまったことに申し訳なさを覚える。
「ど、どうしましょう、学園長」
崎本くんの告白を受け、ますます慌てふためいた教頭が、学園長の判断を仰ぐ。学園長は黙ったまま眉間にしわを寄せ、腕組みをして考え込んだ。
まさか、こんなことになるなんて……。私のしてきたことは間違っていたのだろうか。
子どもたちの役に立ちたいと思ってきたのに、もしこの学園を去るようなことになったら……。
「とりあえず、両名とも現時点から自宅謹慎にします。謹慎期間やその後の処分は追って連絡します。おふたりとも、いいですね?」