4人のお兄ちゃんは王子様!?
離れ離れ
≪結衣side≫
あれからしばらく経ったある日。
大雅兄は無事大学にも合格出来て引っ越しの日は明日にまで近づいていた。
そんな時、お義父さんが言っていたあの人がやってきた。
「はじめまして。本日付けで結衣お嬢様の執事をさせて頂く榊(さかき)と申します。」
執事の榊さんはスラリとスタイルの良い高身長の男性だった。
結「お、お嬢様!?い、いや!!普通に名前で呼んでください!」
榊「じゃあ結衣様と…」
結「呼び捨てで構わないですっ」
大「良いじゃん。お嬢様!」
結「もーからかわないでよ!大雅兄。」
秀「でも思ったより良い人そうで安心した。」
瑛「そうか?」
琉「結衣のカルテの引き継ぎをする。ついて来てくれ。」
榊「承知しました。」
そう言って琉生お兄ちゃんと榊さんは別室へと行ってしまった。
これからどうなるんだろう。
結「ねぇ…本当に大雅兄明日行っちゃうの?」
大「そうだって言っただろ?」
結「うん…。」
大「出来るだけ連休とかがあれば帰ってくるからさ。そんな顔すんなって。」
そう言われても寂しいは寂しい。
それに榊さんがいるなんて…今までなかった事だから不安の方が大きい。
秀「でも榊さん。医師免許だけでなく調理師免許とかいろんな資格持ってるらしいよ。」
結「なんでそんなすごい人が私の執事?」
瑛「なんでだろうな。」
大「……。」
しばらくすると榊さんと琉生お兄ちゃんは戻ってきた。
榊「改めまして結衣様。本日からよろしくお願い致します。」
結「こ、こちらこそっ!」
そしてその日は1日、榊さんが作ってくれたご飯が食卓に並んだ。
私も料理は好きだから少しくらいお手伝いしたかったけど…
榊さんは「自分の仕事なので。」とやらせてくれなかった。
次の日。
結「ねぇ。本当に行っちゃうの?本当に今日じゃなきゃダメ?」
大「色々準備とかあるんだから。」
結「でも…」
大「土日は難しいけど休みがあればちゃんと帰ってくるから。」
結「絶対?」
大「あぁ。絶対。いつでも連絡して良いからそんなに泣くな。」
結「だってぇ……」
大「じゃ、新幹線の時間もあるし俺もう行くな!」
と走って行ってしまった大雅兄。
琉「大雅!頑張れよ。」
秀「いつでも帰っておいで。」
瑛「なんかあったら連絡する。」
榊「いってらっしゃいませ。」
結「絶対!!すぐ帰って来てね!!」
私たちが見送ると走りながら大雅兄は片手をヒョイっとあげて行ってしまった。
結「行っちゃった……」
大雅兄……。
最初は顔と名前を覚えているくらいだった。
生きてく上で絶対関わりを持たなそうなヤンキーだった大雅兄。
仲良くなる気なんてなかったのに……
いつの間にか大雅兄のペースに飲み込まれてたのは私の方だったね。
いつもいつもよく見てくれてた。
私のことはなんでも1番に気が付いてくれて…
底無しに心配してくれて。
たくさんたくさん助けてもらった。
大好きな大好きな私のお兄ちゃん。
私の本当のお兄ちゃん。
ありがとう。
離れ離れになるけど…頑張ってね。
一緒に頑張ろうね。
私は心の中で何度もそう伝えた。
あれからしばらく経ったある日。
大雅兄は無事大学にも合格出来て引っ越しの日は明日にまで近づいていた。
そんな時、お義父さんが言っていたあの人がやってきた。
「はじめまして。本日付けで結衣お嬢様の執事をさせて頂く榊(さかき)と申します。」
執事の榊さんはスラリとスタイルの良い高身長の男性だった。
結「お、お嬢様!?い、いや!!普通に名前で呼んでください!」
榊「じゃあ結衣様と…」
結「呼び捨てで構わないですっ」
大「良いじゃん。お嬢様!」
結「もーからかわないでよ!大雅兄。」
秀「でも思ったより良い人そうで安心した。」
瑛「そうか?」
琉「結衣のカルテの引き継ぎをする。ついて来てくれ。」
榊「承知しました。」
そう言って琉生お兄ちゃんと榊さんは別室へと行ってしまった。
これからどうなるんだろう。
結「ねぇ…本当に大雅兄明日行っちゃうの?」
大「そうだって言っただろ?」
結「うん…。」
大「出来るだけ連休とかがあれば帰ってくるからさ。そんな顔すんなって。」
そう言われても寂しいは寂しい。
それに榊さんがいるなんて…今までなかった事だから不安の方が大きい。
秀「でも榊さん。医師免許だけでなく調理師免許とかいろんな資格持ってるらしいよ。」
結「なんでそんなすごい人が私の執事?」
瑛「なんでだろうな。」
大「……。」
しばらくすると榊さんと琉生お兄ちゃんは戻ってきた。
榊「改めまして結衣様。本日からよろしくお願い致します。」
結「こ、こちらこそっ!」
そしてその日は1日、榊さんが作ってくれたご飯が食卓に並んだ。
私も料理は好きだから少しくらいお手伝いしたかったけど…
榊さんは「自分の仕事なので。」とやらせてくれなかった。
次の日。
結「ねぇ。本当に行っちゃうの?本当に今日じゃなきゃダメ?」
大「色々準備とかあるんだから。」
結「でも…」
大「土日は難しいけど休みがあればちゃんと帰ってくるから。」
結「絶対?」
大「あぁ。絶対。いつでも連絡して良いからそんなに泣くな。」
結「だってぇ……」
大「じゃ、新幹線の時間もあるし俺もう行くな!」
と走って行ってしまった大雅兄。
琉「大雅!頑張れよ。」
秀「いつでも帰っておいで。」
瑛「なんかあったら連絡する。」
榊「いってらっしゃいませ。」
結「絶対!!すぐ帰って来てね!!」
私たちが見送ると走りながら大雅兄は片手をヒョイっとあげて行ってしまった。
結「行っちゃった……」
大雅兄……。
最初は顔と名前を覚えているくらいだった。
生きてく上で絶対関わりを持たなそうなヤンキーだった大雅兄。
仲良くなる気なんてなかったのに……
いつの間にか大雅兄のペースに飲み込まれてたのは私の方だったね。
いつもいつもよく見てくれてた。
私のことはなんでも1番に気が付いてくれて…
底無しに心配してくれて。
たくさんたくさん助けてもらった。
大好きな大好きな私のお兄ちゃん。
私の本当のお兄ちゃん。
ありがとう。
離れ離れになるけど…頑張ってね。
一緒に頑張ろうね。
私は心の中で何度もそう伝えた。