4人のお兄ちゃんは王子様!?
≪結衣side≫
新学期になった。
今日から私は2年生!
大雅兄が居ない学校生活。
不安しかないけど頑張ろう。
榊「結衣お嬢様。学校までお送りいたします。」
結「だから普通に呼んでください……って……え?車?」
榊「もちろんです。歩いての登下校は大変危険ですから。」
結「そう…かな。」
大雅兄と一緒に行ってた頃は毎日歩いてたけどな。
少し寄り道してみたり、いい香りのお花を見つけたり…良いことだってたくさんあるのに。
そう思いながらも車に乗り込む私。
前とは一変した環境に少々戸惑ってしまう。
そしてその生活は放課後もだった。
今日は新学期1日目でお昼前に学校が終わって真央ちゃんと紗希ちゃんとランチにパンケーキを食べに行こうと話していた。
榊「お迎えにあがりました。」
結「あの…今日真央ちゃんと紗希ちゃんとパンケーキ食べに行きたいんだけど……」
私がそう言うと榊さんは少し怖い顔をした。
榊「パンケーキ…?宿題は出ていないのですか?」
結「今日は出てないよ。」
榊「それにこんな時間にパンケーキなんて食べたらお昼ご飯が食べられなくなります。」
結「だからランチに…」
榊「そんな栄養の偏ったものを……」
結「……。」
またしても榊さんと私の言い争いだ。
すると真央ちゃんが少し困った顔をして口を開いた。
真「じゃあ結衣、パンケーキは今度にしよーぜ。」
紗「そうよ。いつでも食えるんだから。」
結「ごめんね…。」
真「良いって良いって!じゃまた明日学校でな。」
そう言って行ってしまった真央ちゃんと紗希ちゃん。
仕方なく私は車に乗り込んだ。
すると運転をしながら榊さんは口を開いた。
榊「あんな柄の悪い方々と普段行動を共にしてるのですか?」
結「え?」
榊「結衣様の安全のために…あーゆー人とは一緒に行動するのはどうかと思います。」
結「真央ちゃんと紗希ちゃんはそんな人じゃない…のに……。」
榊「人間なんて分かりませんからね。」
結「私の友達をそんな悪く言わないで!!」
榊「なるほど。……類は友を呼ぶってまさにこのことですね。」
……ひどい。
大雅兄なら絶対こんなこと言わない。
大雅兄なら……
きっと……。
大『パンケーキ!?俺も食いてぇ』
真『結衣はうちらと3人で行くんだよ!』
大『いいじゃん!4人で行こうぜ!』
真『来ても良いけど話に入ってくんな。』
大『常に話しかけるよう努力します。』
紗『うぜー。』
こんな会話をするだろう。
私がついつい笑ってしまうような会話で、私の意見だって尊重してくれて…
尚且つ側に居てくれる。
そんな事を考えてもしょうがないのに。
すぐに大雅兄が出て来てしまう。
私の頭の中には常に大雅兄がいるんだ。
こんなんでこれから大丈夫なのだろうか…。
榊「では本日は血液検査を行います。」
結「え?でも2週間前にしたばかり…」
榊「結衣様の体調管理のためです。」
結「でも琉生お兄ちゃんや太陽さんはそんなにたくさん検査しなかったよ?!」
榊「だから度々発作が起きていたのでしょう?」
結「それは違う!」
榊「違くありません。」
結「やだっ!!」
榊「暴れられると検査が出来ませんので少し失礼します。」
そう言って榊さんは私の体を縛った。
結「なにするの!!話して!!」
榊「少し手荒ではありますがこれも結衣様のためですから。」
結「そんなの……違う!!離して!!」
榊「では少しチクってしますよ。」
結「待って。」
榊「待ったって嫌な事が先延ばしになるだけですから。」
そう言って榊さんは針を刺した。
榊さんがする採血は中で血管を探すように刺すからものすごく痛い。
結「痛いーーっ!」
琉生お兄ちゃんなら待ってって言ったら待ってくれるのに…。
こんな縛ったり…乱暴なことはしないのに…っ
私の目からは大粒の涙が溢れていた。
新学期になった。
今日から私は2年生!
大雅兄が居ない学校生活。
不安しかないけど頑張ろう。
榊「結衣お嬢様。学校までお送りいたします。」
結「だから普通に呼んでください……って……え?車?」
榊「もちろんです。歩いての登下校は大変危険ですから。」
結「そう…かな。」
大雅兄と一緒に行ってた頃は毎日歩いてたけどな。
少し寄り道してみたり、いい香りのお花を見つけたり…良いことだってたくさんあるのに。
そう思いながらも車に乗り込む私。
前とは一変した環境に少々戸惑ってしまう。
そしてその生活は放課後もだった。
今日は新学期1日目でお昼前に学校が終わって真央ちゃんと紗希ちゃんとランチにパンケーキを食べに行こうと話していた。
榊「お迎えにあがりました。」
結「あの…今日真央ちゃんと紗希ちゃんとパンケーキ食べに行きたいんだけど……」
私がそう言うと榊さんは少し怖い顔をした。
榊「パンケーキ…?宿題は出ていないのですか?」
結「今日は出てないよ。」
榊「それにこんな時間にパンケーキなんて食べたらお昼ご飯が食べられなくなります。」
結「だからランチに…」
榊「そんな栄養の偏ったものを……」
結「……。」
またしても榊さんと私の言い争いだ。
すると真央ちゃんが少し困った顔をして口を開いた。
真「じゃあ結衣、パンケーキは今度にしよーぜ。」
紗「そうよ。いつでも食えるんだから。」
結「ごめんね…。」
真「良いって良いって!じゃまた明日学校でな。」
そう言って行ってしまった真央ちゃんと紗希ちゃん。
仕方なく私は車に乗り込んだ。
すると運転をしながら榊さんは口を開いた。
榊「あんな柄の悪い方々と普段行動を共にしてるのですか?」
結「え?」
榊「結衣様の安全のために…あーゆー人とは一緒に行動するのはどうかと思います。」
結「真央ちゃんと紗希ちゃんはそんな人じゃない…のに……。」
榊「人間なんて分かりませんからね。」
結「私の友達をそんな悪く言わないで!!」
榊「なるほど。……類は友を呼ぶってまさにこのことですね。」
……ひどい。
大雅兄なら絶対こんなこと言わない。
大雅兄なら……
きっと……。
大『パンケーキ!?俺も食いてぇ』
真『結衣はうちらと3人で行くんだよ!』
大『いいじゃん!4人で行こうぜ!』
真『来ても良いけど話に入ってくんな。』
大『常に話しかけるよう努力します。』
紗『うぜー。』
こんな会話をするだろう。
私がついつい笑ってしまうような会話で、私の意見だって尊重してくれて…
尚且つ側に居てくれる。
そんな事を考えてもしょうがないのに。
すぐに大雅兄が出て来てしまう。
私の頭の中には常に大雅兄がいるんだ。
こんなんでこれから大丈夫なのだろうか…。
榊「では本日は血液検査を行います。」
結「え?でも2週間前にしたばかり…」
榊「結衣様の体調管理のためです。」
結「でも琉生お兄ちゃんや太陽さんはそんなにたくさん検査しなかったよ?!」
榊「だから度々発作が起きていたのでしょう?」
結「それは違う!」
榊「違くありません。」
結「やだっ!!」
榊「暴れられると検査が出来ませんので少し失礼します。」
そう言って榊さんは私の体を縛った。
結「なにするの!!話して!!」
榊「少し手荒ではありますがこれも結衣様のためですから。」
結「そんなの……違う!!離して!!」
榊「では少しチクってしますよ。」
結「待って。」
榊「待ったって嫌な事が先延ばしになるだけですから。」
そう言って榊さんは針を刺した。
榊さんがする採血は中で血管を探すように刺すからものすごく痛い。
結「痛いーーっ!」
琉生お兄ちゃんなら待ってって言ったら待ってくれるのに…。
こんな縛ったり…乱暴なことはしないのに…っ
私の目からは大粒の涙が溢れていた。