4人のお兄ちゃんは王子様!?
≪秀side≫
新学期が始まってから1週間が経った。
結衣ちゃんは学校で友達との会話が減ったように感じる。
とある業間休みに廊下で結衣ちゃんを見かけて声をかけてみた。
秀「結衣ちゃんっ!」
結「秀兄…あ、矢神先生…。」
秀「最近元気がないみたいだけど大丈夫?」
結「うん!大丈夫!最近少し寝不足で…。」
秀「寝不足?本当にそれだけ?」
結「うん。大丈夫だよ。心配かけてごめんね。」
心配をかけまいと笑顔でそう言う結衣ちゃんだが明らかに元気がないのがわかる。
秀「最近大雅とは?連絡取ってる?」
結「連絡…来てるのかな…」
秀「え?」
結「んーん!なんでもない!大雅兄から連絡きたらよろしく伝えておいて!」
秀「よろしく伝えておく?」
結「うん。お願いね!じゃあ私授業始まるから行くね。」
秀「待って。」
俺は結衣ちゃんの腕を掴んだ。
結「秀兄?」
秀「困った事があったら絶対言うんだよ?限界が来る前に。絶対!」
真剣に俺はそう伝えた。
けど結衣ちゃんは笑顔で「わかった。」と言って教室へと入って行った。
普段家でも榊さんが一緒にいる事が多く、あまり話せていない。
今夜は少し大雅にでも電話してみるか。
そしてその日の仕事も終わり帰ろうとした時大雅の方から電話がかかって来た。
秀「もしもし。」
大『あ、秀兄。結衣元気?もしかしてまた具合でも悪いの?』
秀「いや、今日も普通に登校してたけど…」
大『何回連絡しても返ってこねーんだよ。』
秀「結衣ちゃんから?」
比較的レスポンスが早い結衣ちゃん。
そんな結衣ちゃんから返信が来ないとなると確かに心配になるわな。
大『なんだよ…あいつ。』
秀「分かった。俺が少し話してみるわ。でも…今日話してる様子だと大雅のこと心配してるようだったけど…」
大『ありがとう。秀兄。』
そこで電話は切れた。
離れて暮らしてるんだからもっと話すこともあるだろうよ。
本当大雅の世界は結衣ちゃんで埋まってるみたいだな。
さ、はやく帰宅して少し結衣ちゃんと話してみるか。
それから俺は急いで帰宅した。
時刻は18時。
帰宅した頃、結衣ちゃんは夕飯を食べていた。
秀「ただいま。」
榊「おかえりなさいませ。夕飯お召し上がりになりますか?」
秀「あぁ。うん。お願いしようかな。」
結「秀兄おかえり!」
秀「あ、そういえば結衣ちゃん携帯は?」
結「あ…。」
榊「結衣様の携帯は私が預からせて頂いています。」
秀「それはどうして?」
榊「今時の携帯はアプリ等の種類が多く、勉強の妨げになりますので…。」
秀「でも結衣ちゃんは成績だって悪いわけじゃないからいいと思うんだけど。」
榊「ダメです。」
榊さんがそう言うと結衣ちゃんは下を向いた。
結「ごちそうさま。私部屋行くね。」
榊「また…ですか。お食事まだ残っていますよ。」
結「いらない。」
榊「食べてください。ほら。」
結「いらないって言ってるじゃん!!」
結衣ちゃんは珍しく声を荒げ、榊さんが持った皿を叩きつけた。
その瞬間床に落ち、割れたお皿。
結「ごめん。お手洗い。お皿自分で片付けるから置いておいて。」
そう言って結衣ちゃんは行ってしまった。
どうしたんだ。
榊さんはなんでこんなにも……。
新学期が始まってから1週間が経った。
結衣ちゃんは学校で友達との会話が減ったように感じる。
とある業間休みに廊下で結衣ちゃんを見かけて声をかけてみた。
秀「結衣ちゃんっ!」
結「秀兄…あ、矢神先生…。」
秀「最近元気がないみたいだけど大丈夫?」
結「うん!大丈夫!最近少し寝不足で…。」
秀「寝不足?本当にそれだけ?」
結「うん。大丈夫だよ。心配かけてごめんね。」
心配をかけまいと笑顔でそう言う結衣ちゃんだが明らかに元気がないのがわかる。
秀「最近大雅とは?連絡取ってる?」
結「連絡…来てるのかな…」
秀「え?」
結「んーん!なんでもない!大雅兄から連絡きたらよろしく伝えておいて!」
秀「よろしく伝えておく?」
結「うん。お願いね!じゃあ私授業始まるから行くね。」
秀「待って。」
俺は結衣ちゃんの腕を掴んだ。
結「秀兄?」
秀「困った事があったら絶対言うんだよ?限界が来る前に。絶対!」
真剣に俺はそう伝えた。
けど結衣ちゃんは笑顔で「わかった。」と言って教室へと入って行った。
普段家でも榊さんが一緒にいる事が多く、あまり話せていない。
今夜は少し大雅にでも電話してみるか。
そしてその日の仕事も終わり帰ろうとした時大雅の方から電話がかかって来た。
秀「もしもし。」
大『あ、秀兄。結衣元気?もしかしてまた具合でも悪いの?』
秀「いや、今日も普通に登校してたけど…」
大『何回連絡しても返ってこねーんだよ。』
秀「結衣ちゃんから?」
比較的レスポンスが早い結衣ちゃん。
そんな結衣ちゃんから返信が来ないとなると確かに心配になるわな。
大『なんだよ…あいつ。』
秀「分かった。俺が少し話してみるわ。でも…今日話してる様子だと大雅のこと心配してるようだったけど…」
大『ありがとう。秀兄。』
そこで電話は切れた。
離れて暮らしてるんだからもっと話すこともあるだろうよ。
本当大雅の世界は結衣ちゃんで埋まってるみたいだな。
さ、はやく帰宅して少し結衣ちゃんと話してみるか。
それから俺は急いで帰宅した。
時刻は18時。
帰宅した頃、結衣ちゃんは夕飯を食べていた。
秀「ただいま。」
榊「おかえりなさいませ。夕飯お召し上がりになりますか?」
秀「あぁ。うん。お願いしようかな。」
結「秀兄おかえり!」
秀「あ、そういえば結衣ちゃん携帯は?」
結「あ…。」
榊「結衣様の携帯は私が預からせて頂いています。」
秀「それはどうして?」
榊「今時の携帯はアプリ等の種類が多く、勉強の妨げになりますので…。」
秀「でも結衣ちゃんは成績だって悪いわけじゃないからいいと思うんだけど。」
榊「ダメです。」
榊さんがそう言うと結衣ちゃんは下を向いた。
結「ごちそうさま。私部屋行くね。」
榊「また…ですか。お食事まだ残っていますよ。」
結「いらない。」
榊「食べてください。ほら。」
結「いらないって言ってるじゃん!!」
結衣ちゃんは珍しく声を荒げ、榊さんが持った皿を叩きつけた。
その瞬間床に落ち、割れたお皿。
結「ごめん。お手洗い。お皿自分で片付けるから置いておいて。」
そう言って結衣ちゃんは行ってしまった。
どうしたんだ。
榊さんはなんでこんなにも……。