4人のお兄ちゃんは王子様!?
≪結衣side≫
4月も最後の週になった。
もう大雅兄と連絡を取れなくなって1ヶ月。
いや…まだ1ヶ月か。
卒業までだもん。長い。
最近お兄ちゃん達とあまり話せていないな。
今日は日曜日。
日曜日は嫌いだ。
だってずっとお家に居なきゃいけないんだもん。
お昼ご飯も食べなきゃならない。
いつもはお弁当を持って行ってるため中身を処分してしまっている。
ご飯を食べるとお腹が痛すぎてしんどくなるから。
何とか平常心を保とうとしてるけど…あの痛みを耐えるのはなかなか辛い。
でもバレたら榊さんに何されるかわからない。
また縛られて痛いことされるかもしれない。
私は恐怖に襲われていた。
何とか…持ち堪えなければ。
今日も朝から勉強に励んでいた。
こんなにも毎日勉強をやらされてるのに、成績は良くなるどころかどんどん悪くなっている気がする。
なんでなの…。
そんなのがバレたら怒られちゃう。
結「はぁ。」
ため息をつくとコンコンと部屋のノック音が聞こえた。
榊「失礼いたします。お食事の準備が整いました。」
結「いらない。」
榊「反抗期ですか。」
結「そんなんじゃない。今勉強してるから…あとで食べる。」
榊「ここと…ここ。間違えています。こんな問題すら解けなくて…試験はどうするのですか。」
そう言ってため息をつく榊さん。
秀兄や大雅兄ならそんな言い方しない。
指摘はしてもこんな言い方しないし、わかりやすくちゃんと教えてくれる。
そんなの比べちゃいけないことだって分かってるのに…。
こんな時できない自分と勝手に2人と榊さんを比べてしまう自分が嫌になる。
結「分かってる。」
私がそう言うと榊さんは部屋を出て行った。
その瞬間襲ってくる吐き気。
まただ……。
私はトイレへ向かった。
結「ゲホ…ゲホゲホッ」
最近は毎日のようにこの調子だ。
食後の酷い腹痛とたびたび起こる吐き気で体にも限界が来ていた。
次の日。
登校してすぐ私はまた吐き気と腹痛に襲われた。
しばらくトイレに引きこもり、授業にも遅れる始末。
それに…学校についたあたりから…なんか体も重たい。
何とか昼休みまで持ち堪え、昼休み私は職員室まで行った。
秀「あれ。結衣ちゃんから来るなんて珍しいね。なんかあった?」
本当なら大きな声で「助けて」って言いたい。
結「秀兄……私…もう…」
……限界だよ。
その言葉が出てこなかった。
そして私の体から急に力が抜けて倒れた。
秀「結衣ちゃん!?大丈夫!?」
結「お願い。榊さんには言わないでっ」
お願い。
もう怖くてしょうがないの。
痛いことをされるのも、冷たい言葉を言われ続けるのももう嫌なの。
辛い。苦しい。痛い。
耐えなきゃいけないのに。
一緒に頑張るって決めたのに。
頑張らないと…大雅兄もがっかりするよね。
でももう私は…無理だ。
会いたい。
大雅兄に。
そばにいて欲しい。
助けて欲しい。
優しくそっと……
抱きしめてほしい。
そこで私は意識を手放した。
4月も最後の週になった。
もう大雅兄と連絡を取れなくなって1ヶ月。
いや…まだ1ヶ月か。
卒業までだもん。長い。
最近お兄ちゃん達とあまり話せていないな。
今日は日曜日。
日曜日は嫌いだ。
だってずっとお家に居なきゃいけないんだもん。
お昼ご飯も食べなきゃならない。
いつもはお弁当を持って行ってるため中身を処分してしまっている。
ご飯を食べるとお腹が痛すぎてしんどくなるから。
何とか平常心を保とうとしてるけど…あの痛みを耐えるのはなかなか辛い。
でもバレたら榊さんに何されるかわからない。
また縛られて痛いことされるかもしれない。
私は恐怖に襲われていた。
何とか…持ち堪えなければ。
今日も朝から勉強に励んでいた。
こんなにも毎日勉強をやらされてるのに、成績は良くなるどころかどんどん悪くなっている気がする。
なんでなの…。
そんなのがバレたら怒られちゃう。
結「はぁ。」
ため息をつくとコンコンと部屋のノック音が聞こえた。
榊「失礼いたします。お食事の準備が整いました。」
結「いらない。」
榊「反抗期ですか。」
結「そんなんじゃない。今勉強してるから…あとで食べる。」
榊「ここと…ここ。間違えています。こんな問題すら解けなくて…試験はどうするのですか。」
そう言ってため息をつく榊さん。
秀兄や大雅兄ならそんな言い方しない。
指摘はしてもこんな言い方しないし、わかりやすくちゃんと教えてくれる。
そんなの比べちゃいけないことだって分かってるのに…。
こんな時できない自分と勝手に2人と榊さんを比べてしまう自分が嫌になる。
結「分かってる。」
私がそう言うと榊さんは部屋を出て行った。
その瞬間襲ってくる吐き気。
まただ……。
私はトイレへ向かった。
結「ゲホ…ゲホゲホッ」
最近は毎日のようにこの調子だ。
食後の酷い腹痛とたびたび起こる吐き気で体にも限界が来ていた。
次の日。
登校してすぐ私はまた吐き気と腹痛に襲われた。
しばらくトイレに引きこもり、授業にも遅れる始末。
それに…学校についたあたりから…なんか体も重たい。
何とか昼休みまで持ち堪え、昼休み私は職員室まで行った。
秀「あれ。結衣ちゃんから来るなんて珍しいね。なんかあった?」
本当なら大きな声で「助けて」って言いたい。
結「秀兄……私…もう…」
……限界だよ。
その言葉が出てこなかった。
そして私の体から急に力が抜けて倒れた。
秀「結衣ちゃん!?大丈夫!?」
結「お願い。榊さんには言わないでっ」
お願い。
もう怖くてしょうがないの。
痛いことをされるのも、冷たい言葉を言われ続けるのももう嫌なの。
辛い。苦しい。痛い。
耐えなきゃいけないのに。
一緒に頑張るって決めたのに。
頑張らないと…大雅兄もがっかりするよね。
でももう私は…無理だ。
会いたい。
大雅兄に。
そばにいて欲しい。
助けて欲しい。
優しくそっと……
抱きしめてほしい。
そこで私は意識を手放した。