4人のお兄ちゃんは王子様!?
≪結衣side≫
太陽さんが琉生お兄ちゃんを病室から出して2人きりになってしまった…。
私はすぐに榊さんのことを思い出した。
私が治療を拒否したから怒ってる?
どうしよう。
太陽さんは優しいから縛って無理矢理はしないと心の中では分かってる。
だけど私は頭の中が真っ白になった。
結「ご、ごめんなさいっ!!ちゃんと受けるから……っ」
溢れてくる涙と段々と苦しくなっていく呼吸に訳がわからなくなってきた私は過呼吸を起こしていた。
太「結衣ちゃん!?大丈夫。ゆっくり呼吸しようか。」
結「で、でも……」
太「結衣ちゃんが納得してくれるまで無理にやったりしないから…。大丈夫だよ。」
優しく声をかけて背中をさすってくれる太陽さん。
結「ごめんな…さい……」
太「結衣ちゃん、無理して喋らなくていいからゆっくり呼吸してみよ?」
それからしばらくすると私は段々と落ち着いていた。
太「落ち着いたかな?」
結「ごめんなさい…。」
太「大丈夫だよ。今結衣ちゃんお腹痛くて辛いでしょ?検査も治療も麻酔を使ってやるからそこまで心配することないよ。」
結「本当??」
太「うん。だからやってみようよ。今の状態をそのままにしてたら結衣ちゃんだって辛いでしょ?。」
太陽さんは分かりやすく説明をしてくれて私は太陽さんに任せることにした。
安心した瞬間急に瞼が重くなり私はそのまままた眠ってしまった。
次に目が覚めた時外は薄暗くなっていて朝なのか夜なのか分からなかった。
ボーッとする。
体が…熱い。
私は部屋を見渡した。
左手には温かい感触がある。
琉生お兄ちゃんかと思って見てみると…
「結衣?」
声をかけてきたのは琉生お兄ちゃんじゃなかった。
結「大雅兄……」
大「お前……寝すぎ…。」
そう言って困った顔で笑う大雅兄がいた。
え?夢?
私は今の状況が理解できない。
大「どうした?固まって。」
結「え?だって…大雅兄…大学…」
大「お前なぁ…どんだけ寝たと思ってるんだよ。」
結「え?」
私が混乱していると大雅兄は私の携帯を渡してきた。
みると日付けは…
結「え!?土曜日!?」
大「だから寝過ぎって言ってるだろ?」
結「えっ…本物!?」
大「本当ってなんだよ。」
笑いながらそう言って私のおでこを触る大雅兄。
大「まだ熱高いな…ほら、熱測れ!」
と言いながら体温計を渡してくる大雅兄。
でも私は体温計を受け取る余裕もないくらい大粒の涙が溢れた。
大「お、おい。そんなに泣くなよ!余計熱上がるぞ?」
結「だって……。私…こわかったぁ。」
大「こわい?」
結「ずっとずっと…怖くて…辛かった。でも…大雅兄と連絡も取れないし…助けにも来てくれない…っ!」
私が泣きながらそう言うと驚いた様子の大雅兄は私の頭をポンポンっと撫でて
大「こわかったな。よく頑張った。偉い偉い…」
と言ってくれた。
具体的な話は何も言ってなかったのに。
大雅兄は優しくそっと抱きしめてくれた。
大「ほら、とりあえずちゃんとお熱測ろ?」
結「うん。」
私は大雅兄に包み込まれて安心し、すぐに言われた通りに熱を測った。
太陽さんが琉生お兄ちゃんを病室から出して2人きりになってしまった…。
私はすぐに榊さんのことを思い出した。
私が治療を拒否したから怒ってる?
どうしよう。
太陽さんは優しいから縛って無理矢理はしないと心の中では分かってる。
だけど私は頭の中が真っ白になった。
結「ご、ごめんなさいっ!!ちゃんと受けるから……っ」
溢れてくる涙と段々と苦しくなっていく呼吸に訳がわからなくなってきた私は過呼吸を起こしていた。
太「結衣ちゃん!?大丈夫。ゆっくり呼吸しようか。」
結「で、でも……」
太「結衣ちゃんが納得してくれるまで無理にやったりしないから…。大丈夫だよ。」
優しく声をかけて背中をさすってくれる太陽さん。
結「ごめんな…さい……」
太「結衣ちゃん、無理して喋らなくていいからゆっくり呼吸してみよ?」
それからしばらくすると私は段々と落ち着いていた。
太「落ち着いたかな?」
結「ごめんなさい…。」
太「大丈夫だよ。今結衣ちゃんお腹痛くて辛いでしょ?検査も治療も麻酔を使ってやるからそこまで心配することないよ。」
結「本当??」
太「うん。だからやってみようよ。今の状態をそのままにしてたら結衣ちゃんだって辛いでしょ?。」
太陽さんは分かりやすく説明をしてくれて私は太陽さんに任せることにした。
安心した瞬間急に瞼が重くなり私はそのまままた眠ってしまった。
次に目が覚めた時外は薄暗くなっていて朝なのか夜なのか分からなかった。
ボーッとする。
体が…熱い。
私は部屋を見渡した。
左手には温かい感触がある。
琉生お兄ちゃんかと思って見てみると…
「結衣?」
声をかけてきたのは琉生お兄ちゃんじゃなかった。
結「大雅兄……」
大「お前……寝すぎ…。」
そう言って困った顔で笑う大雅兄がいた。
え?夢?
私は今の状況が理解できない。
大「どうした?固まって。」
結「え?だって…大雅兄…大学…」
大「お前なぁ…どんだけ寝たと思ってるんだよ。」
結「え?」
私が混乱していると大雅兄は私の携帯を渡してきた。
みると日付けは…
結「え!?土曜日!?」
大「だから寝過ぎって言ってるだろ?」
結「えっ…本物!?」
大「本当ってなんだよ。」
笑いながらそう言って私のおでこを触る大雅兄。
大「まだ熱高いな…ほら、熱測れ!」
と言いながら体温計を渡してくる大雅兄。
でも私は体温計を受け取る余裕もないくらい大粒の涙が溢れた。
大「お、おい。そんなに泣くなよ!余計熱上がるぞ?」
結「だって……。私…こわかったぁ。」
大「こわい?」
結「ずっとずっと…怖くて…辛かった。でも…大雅兄と連絡も取れないし…助けにも来てくれない…っ!」
私が泣きながらそう言うと驚いた様子の大雅兄は私の頭をポンポンっと撫でて
大「こわかったな。よく頑張った。偉い偉い…」
と言ってくれた。
具体的な話は何も言ってなかったのに。
大雅兄は優しくそっと抱きしめてくれた。
大「ほら、とりあえずちゃんとお熱測ろ?」
結「うん。」
私は大雅兄に包み込まれて安心し、すぐに言われた通りに熱を測った。